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CQって何?ツナガル流・ビジネスでの必須スキルの高め方

みなさん、こんにちは!
ツナガル・広報の藤田です。

突然ですが、みなさんは「CQ」という言葉を聞いたことがありますか?

CSRの観点でも、ダイバーシティ(多様性)への取り組みに力を入れることは、いまや欠かせないものになりました。

異なる国やバックグラウンドを持つ人々が一緒に働くとき、スムーズなコミュニケーションや成果を得るために何が必要でしょうか?

解決のヒントになるのが「CQ(異文化適応力)」です。

相手の文化や慣習を理解し、適切なコミュニケーションをとることで、ビジネスの好循環を生み出します。

この記事では、CQが重要視される背景や、ツナガル流・CQを高めるワークショップについてご紹介します!


CQ(カルチュラル・インテリジェンス)ってなに?

CQとはCultural Intelligence(カルチュラル・インテリジェンス)の略で、文化の違いを超えて円滑にコミュニケーションを図る能力のこと。

では、「CQが高い人」ってどんな人なんでしょうか?

↓分かりやすく言うと、こんな人です。

・異文化についての知識を持っている
・文化的に似ている点と違う点を認識したり理解したりできる
・文化的に異なるさまざまな状況に適応できる

CQは共感スキル、コミュニケーションスキルや、知識を得る力など、さまざまな能力によって構成されています。

その個々の能力を高めること=CQを高めることになるのです。

ここではツナガルの研究開発チームが分析する、CQに関連する代表的な能力を九つご紹介します!

  1. 知識・認知
    相手の文化、規範、慣習などについて学ぶ能力

  2. 共感
    文化の違いを理解した上で、コミュニケーションを取ろうとする力

  3. EQ (感情的知性/エモーショナル・インテリジェンス)
    自分の価値観とは全く違うものを目の前にしたときに、自分の感情を察知し、上手く処理する力

  4. 行動の柔軟性
    自己のアイデンティティを大切にしながら、相手に合わせて自分の言動をバランスよく適応させる力

  5. コミュニケーションスキル
    他人への偏見を減らし、自分の感情を整理しながら相手との意思疎通を円滑に行うスキル

  6. メタ・コミュニケーション
    自分が発言するためだけにコミュニケーションをとるのではなく、相手に受け取ってもらうこと、理解されることを目的にコミュニケーションをとる力

  7. メタ認知
    自分自身の思考を客観的に捉え、未知のものや違いに対してどのように反応するか、社会規範をどのように構築するか、などを自らに問う力

  8. 自己反省
    自分の文化が優れているのではなく、他文化は単に文化が異なるだけだということを理解して、「自分の文化がスタンダード(標準)である」という感覚を減らす謙虚さを持つ力

  9. 社会的読解力
    人と人との間の力関係や、ボディランゲージなど非言語コミュニケーションを読み解く力

CQってなんで大事なの?

では改めて、なぜCQが重要視されるようになってきたのか考えてみましょう。

その背景には、人が国や地域を超えて世界中でつながる中、 他の文化を持つ人たちとの交流の仕方や、より良いコミュニケーションスキルを身につける必要が増えてきたことがあります。

グローバルにビジネスを進める上で、文化の違いを超えてその国や地域独自の習慣などを理解し、適応するために、円滑にコミュニケーションを図る能力が求められてきた、というわけです。

また「異文化」は国や民族の違いの中だけでなく、パートナー間や、同じチームメンバー間など、日本人同士であっても存在します。

そのため、CQは日本人しかいない組織のマネジメントをする上でも有効なスキルなのです!

ツナガル流・CQワークショップ

ツナガルでは、多面的な視点を養う「ENdemicワークショップ」を全国の企業や大学などで提供しています。

このワークショップ、実はCQを向上させるのに非常に役に立つんです!!

そこでワークショップの中身を少しだけご紹介します!

ワークショップの流れ

このワークショップで目指す三つのゴールはこちら!

① WHAT
CQは「何か」を理解し、「これがCQなんだ!」という日常の中での気づきを増やす
② WHY
CQが「なぜ」重要視されているかを知って、「もっとCQを上げたい」というモチベーションを育む
③ HOW
CQを「どのように」向上させるかを理解し、「自分でもCQを上げてみよう!」と感じてもらう

では、実際のワークショップの流れを簡単にご説明します!

フェーズ① WHAT:「CQってなんだろう?」

「CQとは何なのか」という基礎的な知識について学ぶフェーズです。

海外の人とだけでなく、誰しも日本人同士でも文化や価値観の違いを感じた経験はあるはず。

そういった状況をお互いに共有しながら、自分のとった行動を振り返って、どんなプロセスを踏んだのか、エクササイズを通じて整理してみます。

そして自分の行動の中に、CQが高い行動、低い行動があったのかを分析してみましょう。

フェーズ② WHY:「なんでCQって大切なんだろう?」

ここでは、CQの重要性を理解し、継続的に習得していこうとするモチベーションを高めます

まず始めの一歩として、世界のさまざまな価値観や社会に関する情報をインプットします。全般的な知識を得ることで、「どうして文化的な違いが生じるのか」「どんな違いが行動に影響を与えているのか」を理解することができます。

グローバルな目線だけではなくて、職場や自分のプライベートな活動の中での多様性についても目を向けることも大切。CQを高めるメリットを具体的に感じることができます。

そしてフェーズ①で挙げた「文化や価値観の違いを感じた経験」から分析した「CQが高い行動、低い行動」について、「自分はどのような場面でもっとCQを生かすことができたのだろう」「何か変えられる点はあったかな?」と、自分の行動について客観的に振り返ることを行います。

フェーズ③ HOW:「どうやったらCQを上げられるんだろう?」

最後のフェーズでは、フェーズ①と②で考えたことを実践につなげます。

「こういう状況の時、自分はCQが低い行動をとってしまうな」というパターンが見つかったら、ロールプレイングを通じて感情や思考を整理するトレーニングをします。

「あの人の行動はCQの観点から見ると課題があるな」「自分に向けられた行動はCQが低いな」といった、他者の行動についてもグルーピングすることができるでしょう。

その背景にある異文化への偏見や恐怖について理解し、共感力や感情コントロール力などを高めるコミュニケーション能力も養います

おわりに

CQは、異なる文化的な背景を持つ人々を理解し、受け入れるスキルです。

「郷に入っては郷に従え」を押し付けるのではなくて、異なるバックグラウンドを尊重して、ありのままの相手をグループの一員として認めることが重要です。

多文化社会の中で文化の違いを尊重することは、今やビジネス上でも必須なスキルであり、普通のことです。

この記事を読んで、グローバルなコミュニケーションを向上させるCQスキルに興味を持っていただければ嬉しいです!

そして、

「なかなかチームビルディングがうまくいかない」
「多国籍のメンバーが多いけど、本当に1人1人が満足して働けているかな」

そんな課題感や不安を抱える方は、ぜひツナガルのワークショップを一度試してみていただければと思います!!


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