jizue × NABOWA 2024年7月21日(日)Billboard live 横浜 『BACK TO BACK LIVE』
京都のインストバンドjizueとNABOWAの2マンステージ。
jizueのドラムのサポートをfox capture planの井上司さんがしていると、以前偶然ライブバーで会った司さんに、東のライブは司さん、西のライブは橋本現輝君だよと教えてもらった。
運良くNABOWAとの2マンでBillboard横浜でライブがあると知りチケットを取った。
NABOWAはSEQUOiAとの対バンで2度ライブを見た事がある。
バイオリンがいるオシャレなインストバンド。
年内いっぱいでドラムの川上さんが脱退しNABOWAも活動休止するとお知らせがあった。
後何度もNABOWAのライブに行けることはない、私にとってはこれが最後のNABOWAかもしれない。
2月にバイオリンのひらくさんが青山でピアニストの巨勢典子さんとNujabesのイベントに出ると知った時絶対行きたい!と思ったらオールナイトのイベント…。
次の日が朝から夜まで予定が入っていたので泣く泣くあきらめた。
『Reflection Eternal』をやったのか、巨勢さんの『I Miss You』を演奏したのか、どちらにしてもひらくさんのバイオリンで聴きたかった。
ひらくさんはこんな感じでそのままソロで色んな活動をしていくんだろう。
ギターの景山さんとベースのいたるさんもそうするんだろうか。
勿体ない気持ちでいっぱいだけれど、どうしょうもない。
この日はBACK TO BACK LIVEと案内があったが、それが何か始まるまで分かっていなかった。
開演すると2組が同時にステージへ上がる。
セッションなのかと思ったらそうではなく、2組がステージ上で交互に演奏をするというものだった。
しかも相手の曲で入りたいと思ったら自由に入ってセッションしてもいいというルールがあるらしい。
「うわー、そんな素敵なライブだったの!」と私の頭の中のLA LA LANDのエマ・ストーンが踊り出す。
司さんのドラムがよく見えるようにと、上の階のサイドシート、ステージ下手を真横から見られる席を取っていた。
司さんが上手にいたらよく見えないけど、運良く下手側がjizue。
何故司さんのドラムはこんなにも私の心を掴んで離さないのか、叩く姿が誰より美しく思うのは何故なのか、気になる人は徹底的に観察する、研究熱心な私はじっくり見て解明したかった。
きっとそんなの素人の私がいくら聴いても分からない事は百も承知。
それでもジッと見ていれば何か分かるかもしれない。
司さんを観察していると、肩関節が柔らかい事に気づいた。
正面から見てもそれは分からない、真横からだから分かった。
頭の後ろからスティックを振り下ろしていく。
ゴムが伸び縮みするように腕がしなる。
前のめりで背中が丸くなっているドラマーが多いけれど司さんは背筋が伸びていた。
シンバルを回しながら静かに叩く所など正面じゃ見えなかっただろう。
NABOWAの曲を司さんが叩く場面もあった。
川上さんと司さんの贅沢なツインドラム。
そこでふと、
「NABOWAのドラム、司さんがやるのありなのでは?」
という考えがよぎる。
ものすごく司さんのドラムがNABOWAの楽曲にハマっていた。プロなのだからハメていくのは当然なのだろうけど、そもそもの相性がいいのではないだろうか。
MCでひらくさんが「メンバーが脱退してもjizue のようにサポートドラムを迎えてバンドを続けるっていうのもありだと思うんで続けていこうと思います」と、活動休止を取り消す宣言をした。
「おぉ!!!」と思わず声が出た。そして続く言葉に体全体で反応してしまった。
司さんに向かって「良かったらNABOWAにドラムで入ってくれませんか?」とひらくさんが言った。
jizueのメンバーが「音源聴いてすごく気に入ってたもんね」と明かしてくれる。
ココで活休辞めます宣言してそれを言うってことは、ほぼ司さんに決まってるのでは???
「うわー、うわー」と小声で喜びの声が漏れ出た。
NABOWAで叩く司さんを見たい。
そんなNABOWAは物販のCDを忘れてしまって急いで楽曲がダウンロードできるQRを印刷してきたそう。
Billboardに来るような方は「紙を販売するなんて」って失笑してたけど、1月のライブで新潟の震災に全額寄付すると楽曲のQRコードを印刷した紙を販売していた。
そのフットワークの軽さと柔軟さがNABOWAだと思う。紙もちゃんとしたレイアウトでデザインされていて、CDの半額で買えたので、この日の日付が入ったスペシャルなお土産としては最適だった。
結構な人数の方が購入していた。勿論私も。
ひらくさんはサインしますよと言っていたけれど、後で物販に出てきてくれたのだろうか?
私は次があったので購入してすぐ出てしまったので分からない。
ただ9曲をギガファイル便で9回ダウンロードするのはダルかったのでまとめて欲しかったなというのはある。
Billboardって初めてだったけど、BlueNoteやコットンクラブと違って自分で席を選べるし、雰囲気が素敵でお客さんの質も良くて、食事も美味しいし最高でした。