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磯野くん(YONA YONA WEEKENDERS) 2024年5月28日(火) 熊谷モルタルレコード 『ウチッペアコースティックモルタル編#1 』W)内田裕士(カルナロッタ)
私達が甘やかし過ぎたせいで磯野くんをダメにしているかもしれない。
お客さんも演者さんもニコニコでライブを終えた瞬間、その言葉が脳裏をよぎりました。
YONA YONA WEEKENDERSボーカル磯野くんのソロアコースティックライブが熊谷のモルタルレコードで行われました。
カルナロッタというバンドのボーカル内田さんとの2マン。
いつもはキーボードの高橋遼君がいるアコースティックライブ。
この日は遼君がいないのでかなり不安だと開始前から漏らす磯野くん。
「頑張って!」
そう告げると隣にいた内田さんが笑う。
バカにして上から言ってるわけではないんです。
磯野くんと私の間でコツコツと築いてきたミュージシャンとファンの関係性があるんです。
磯野くん、それを分かってくれてると信じたい。
なんと、この日は2人のチェキを販売するという。
絵柄は伏せられていて完全ランダム、1枚1,000円。
購入したチェキにサインと名前を書いてくれる。
「さおりでいい?」と先手で聞いてくれる磯野くん。
いつも私のことを"ママ"と呼ぶ磯野くん。
名前を覚えられないから適当に呼んでる訳じゃないらしい。
受け取ったチェキを見て感激。
「わー、呼び捨てだぁ!嬉しい!」
「その呼び名に愛をこめておいたからね」
「私も愛してるよー」
良かった、バカにした「頑張って」じゃないと分かってくれてるみたいだ。
ちゃんとミュージシャンとして尊敬しているのです。
![](https://assets.st-note.com/img/1717734201527-FNlULAZzdS.jpg?width=800)
かなり緊張した面持ちの磯野くんからライブは始まった。
恒例の乾杯から始まり『誰もいないSea』。
こんな素敵な磯野くんのお声を近くで聴ける、近いというか近過ぎる距離。
続いて『夜行性』。
最高だぁ!と至福の喜びに包まれている中、『春よ来い』。
え…
え、は……?
は????
ひどい、1小節毎にギターのコードを間違えていく。
遼君がいつもこれは弾いて磯野くんは弾かないんだっけ?
もう磯野くんもお客さん達も苦笑い。
しかし最後まで演奏をやりきった磯野くん。
「お客さんを不安にさせちゃったかもしれないですね、これじゃ春は訪れないですよね」
ですね。
ですよ。
気を取り直して『君とDrive』。
いつも通りの気持ちいいドライブソング、ちゃんと流れる風になってたよ。
これは昔からずっとやっているから自信があるんですとドヤ顔の磯野くん。
うん、良かった良かったとお客さんあたたかい拍手。
アッパーなナンバー『Icecream Lovers』。
お客さん手拍子で緊張もほぐれイイ感じ。
しかしあとちょっとのところでまた失敗しちゃう磯野くん。
大丈夫大丈夫。
人の曲は何故だか気が楽だと、海のない熊谷の街に湘南の潮風が吹いたサザンオールスターズの『涙のキッス』をカバー。
初夏のちょっと曇り空の日に聴いてるような心地良さ。
そして久々に聴いた『眠らないでよ』。
YONA YONA WEEKENDERSの中で一番大好きな曲!
最近ライブでやらなかったのでバラードなのにテンションがあがっちゃって「キャー!」と声が出てしまった。
去年のYONA YONA WEEKENDERSのイベントでカラオケがあって、磯野くんとこの曲デュエットしたかったのに入ってなくて歌えなかった。
今は配信されてるのかな?
いつか絶対磯野くんと歌いたいという野望を持っている。
7月発売のアルバムに入る新曲『30』。
岡山の地元の友達が家を建てたりとついつい人の幸せと自分の幸せを比べてしまう、そんな気持ちを歌った曲。
最後は素顔のままのあなたでいいんだよというメッセージの『シラフ』。
これに懲りずまたよかったら弾き語り来てください、バンドの方も遊びに来てくださいと締めくくる。
お次はカルナロッタの内田さん。
徳永英明風味のある声質で、聴き心地のいいとても素敵な声だった。
最近近視が酷くなったのと暗い照明で楽譜が読みづらそうな危うい場面も多々ありながら50分楽しませてくれた。
磯野くんとは昔一瞬ユニットを組んで、井の頭公園などで弾き語りをしていたらしい。
へー、そんな関係性が。
「チェキ最初に買ってくれた人俺の事全然知らなかったね、今はもう覚えたでしょ?」
全然知らなくてゴメンなさい。
はい、もうシッカリと覚えました。
全体的に2組とも失敗多めのユルユルライブ。
それでも何故か終わった後に「楽しかったですねー」と近くのお客さんと声をかけ合うあったかくていいライブだった。
2人の人柄が為せる技。
でもココで冒頭に書いた
「私達が甘やかし過ぎたせいで磯野くんをダメにしているかもしれない。」
という考えが頭をよぎる。
都内から2時間の距離で、しかも仕事帰りの火曜ど平日の夜でアコースティックなのに4,000円という安くない値段のチケット。
こんな失敗ばかりだったのに「楽しかったですね」とニコニコ顔で言えちゃう私達が磯野くんを甘やかしている。
こんな事を許してたら磯野くんダメになっちゃうんじゃないか!?
でも怒るなんて感情が湧いてこない。
「楽しかった、来て良かった」という感情だけ。
ならそれでいいか。
怒られるなら、私達じゃない知らない誰かに怒られるだけだろう。
(あれ?それが良くないのかな?)
階段を降りると内田さんと磯野くんがお客さん達をお見送りしてくれてた。
「内田さん、徳永英明に声が似てたから徳永英明のカバー聴きたいです」
「よく言われます、練習しときますね」
よく言われるのに練習してないなら、今後も練習しなさそうだと思った(笑)
磯野くんから
「来てくれてありがとうね、心強かった。いっぱい失敗しちゃって本当に申し訳ない」と言ってもらえ、
「いやー、全然。私こそ楽しかった、ありがとう」とグータッチ。
やっぱり「楽しかった」しかないライブだった。
「あ、でも1つだけいい?先週のラジオでSOMETIME'SのHoney'sカバーしたの、あれはひどかった!マジで3点だよ!本物のライブ見て帰ってきてラジオ聴いたらアレだったから本当にひどい!」
「あー、サムズアップ行ってきたんだ?ちょっとひどかったよね、そうちゃんに謝っておく」
「ファンにも謝れ。」
「ごめんね」
どっちもファンなので複雑な心境ではあるけれど、そこは忖度無しに怒っておこう。
後これもまた私が大好きなGOOD BYE APRILが参加してるコンピレーションアルバムに磯野くんも参加している。
これもちゃっかり持参してライブ前にサインを書いてもらった。
そして、ボーカルのらっしーさんとの2マンもお願いしておいた。
モルタルの店長さん、2組の了承とれたのでスケジュール調整お任せします!
音楽性がとても似通ってるし、絶対話も合うと思う。
2人でコラボ曲なんてしてくれると感激過ぎて泣いてしまうな。
実現するといいな磯野くんとらっしーさんのライブ。
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