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FUYU Presents Jam Joint 2024年8月1日(木) 南青山スパイラル

到着した時は日付が変わって8月2日の0:40だった。

1日の21:00からのジョイントライブ。
大好きなサックス奏者のMELRAWさんとKing Gnuのベース新井さんが出るのでチケットを取っていた。

私のカースト上位にあるSEQUOiAのライブと重なってしまったのと、打ち上げにまで参加してしまったせいで大幅な遅刻。

23:00以降の入場は1,000円安くなるのできっと新井さんの出番は23:00までと予測はしていた。
それ以降のセッションの時間まで残ってくれてないかなと僅かな期待を寄せるもフロアに入って新井さんのいない空気を感じる。
0:40だもんなー、さすがにいてくれないかとガッカリ。

ステージにはMELRAWさん。
「あー、良かった!」
MELRAWさんがいてくれるだけで来てよかったと思える。
この日は飛び入り参加OKのセッションライブ。
ジャズを勉強中の若い学生が飛び入りしちゃうのかな?と思ったけれど、飛び入りするのは皆さんプロのようだった。
ドラム、ベース、キーボード、ボーカルが次々と交代していく。
ボーカルの即興の歌詞から完全その場のアドリブのセッションなんだと改めて感動する。

プロって凄いな…。

その様子を撮影していると後ろから肩を叩かれる。
振り向くと黒人のスタッフさんが、
「ごめんなさい、撮影NGなんです」と淀みない日本語で伝える。
その一連の流れる動作からきっと今日何度も言った言葉なんだろうなと察した。

「すみません」と慌ててカメラを止める。
セッションライブで撮影NGはあまりないので確認せず撮ってしまっていた。
新井さんが出るから禁止だったのかもしれない。

「一旦休憩にしまーす!」とMELRAWさんが言うとDJが回し始めた。
ドリンクを交換しに移動する道中、いたるところに『撮影禁止』と書かれた貼り紙を見つけた。
これを1枚も目に入れなかった自分にダメ出し。

DJタイムとセッションを交互に挟む感じで朝の4時まで音楽漬け。
さすがに座るところがなくて立ちっぱなしはキツかった。
お陰でその日は何もする気が起きないほど寝ても疲れが取れない。
実は翌日もぷにぷに電機が出演するオールナイトのイベントに行こうと目論んでいたけどとんでもない。
絶対無理だと思い断念した。
自分の体力を考慮しながらライブの日程組まないと、またヘルニア悪化して歩けなくなっちゃう。

MELRAWさんは朝4時までプレイして仮眠した後、取材を受けて夜リハで翌日早朝神戸というハードスケジュールだったそう。
そんな生活長生きできる気がしない。体力おばけ過ぎる。
MELRAWさんのサックスを聴くのが人生の楽しみの一つとなっているのでお身体ご自愛くださいと、その活躍を喜びながらも心配もしている。

大昔シンセでバンドをやっていた私。
最近バンドまたやれば?とか、やらない?と誘われる事が多くなった。
とてもじゃないけどもうシンセは弾けない。
コードなんて殆ど忘れてしまったので既にある楽曲や音をいじって遊ぶくらい。
弾くのが苦手で殆ど打ち込みでライブに出てた私だから、こんなジャムセッションなんて到底出来ない。

こんなに音楽偏差値高い人達でもライブに人が来てくれない、誰も聴いてくれないと嘆いているのに、何も出来ない私が趣味でもやるなんてこの人達の努力への冒涜だと思う。
今更努力したくないし、人前に出たくない。
この素晴らしい人達の演奏を楽しむ側でいい。

渋谷駅までむかう帰り道、岡本太郎のモニュメント『こどもの樹』が、深く青い空の下で生き物のように見えた。
そういえば『ブルーピリオド』という東京芸大の油画科の話に明け方の渋谷は青いってあったな、ホントに青いんだーと実感しながら写真を撮った。

 非日常の体験をして、渋谷の明け方はホントに青い事を知った私は次は何を知り、どこに行くのかな。

いいライブを見た後はいつもそのワクワクが止まらない。


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