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はじめてのマイホーム♪初心者が注意すべき住宅ローンのポイント4選

念願のマイホーム購入!と同時に、ほとんどの方は住宅ローンを組むことになります。
初めての大きな金額のローンで、不安に思う方も少なくないかもしれませんね。

こちらの記事では、13年にわたり不動産会社に勤務し、住宅ローンを扱うセクションも担当していた私が、はじめて住宅ローンを組む際に知っておきたい注意点4つをご紹介します。

事前に注意点を知っておくことでトラブルを回避でき、安心して住宅ローンを組めるでしょう。


①転職時期

住宅ローン審査の項目の一つに「勤続年数」があります。
金融機関によって各々の審査基準が設けられていますが、審査において求められる勤続年数は「1年以上」や「3年以上」などのところがほとんど。

住宅ローンは年収によって借入可能額が増える仕組みになっています。
一方で、収入アップ・キャリアアップを見越して転職したのに、転職歴が浅いために住宅ローン審査に引っかかってしまった……という方は、実は結構いらっしゃいます。

そのため、数年以内にマイホーム購入を検討されている方は、転職時期などに配慮が必要です。

②オートローン・リボ払い

オートローンを組んでいる方、カードのリボ払いを使っている方も注意が必要です。
住宅ローンは、年収によって借入限度額が決まっていて、この割合も金融機関によって各々の基準があります。

例えば「年収400万円以上の人は、借入限度額◯%以内。年収500万円以上の人は、借入限度額△%以内」といった具合です。

実はこの借入限度額の計算では、住宅ローン以外の借入も考慮されます。
多くの人に該当するのが、オートローンやカードのリボ払いです。

オートローンを組んでいたり、リボ払いが残っていたりして、希望していた額の住宅ローン審査が通らないケースがあります。
また、マイホーム用に蓄えていた頭金をローンの返済に充てなくてはならなくなり、資金計画が変更となってしまう場合も。

マイホーム購入を検討している方は、リボ払いやオートローンの残高が住宅ローン審査に影響があることをぜひ覚えておきましょう。
直近で検討されている方は、カードの分割払いは避けるのがベター。
これを機に、クレジットカードの支払方法を見直すのもおすすめです。

③年齢制限

多くの金融機関は、住宅ローンの借入期間を最長35年としていますが、そのほとんどで「完済時年齢80歳未満」が条件となっています。
そこで注意したいのが、借入時の年齢です。

例えば、40歳でマイホーム購入をした場合は、最長35年の住宅ローンを借りても、完済時年齢が75歳となるため問題ありません。
しかし、45歳でマイホーム購入をした場合は、最大で34年までしか住宅ローンを借りられないのです。

「返済期間が1年減るだけじゃないか」と思われるかもしれませんが、住宅ローンは借入年数が減ると、月々の返済費が想定以上に大きくなる場合もあります。
「月々◯円の支払いなら余裕があるけれど、△円の負担となると実際の生活が厳しくなる」などの理由から、マイホームの希望予算を下げざるを得なくなる場合も。

また、「完済時年齢80歳未満」という指標は、はじめてのマイホームを検討されている方だけでなく、マイホームの買い替えや住宅ローンの借り換えを検討している方にも関わってくる項目のため注意が必要です。

年齢によって住宅ローンの借入期間が変わることを覚えておきましょう。

④返済可能額

住宅ローンを借りる上で一番大切なことは「借りられる金額」ではなく、「返済できる金額」を借りること。
私が不動産会社で勤務していた際も「私の場合は、いくら借りられますか?」とご相談を受けることが多々ありましたが、大切なのは「いくら返せるか?」です。

ちなみに、金融機関などのWebサイトでは、自分の「借入可能額」をシミュレーションするツールなどがあります。気になる方はぜひチェックしてみてください。

もちろん、自分が借りられる額の上限を知っておくことは、物件選びや予算決めにおいて重要なことです。

ですが、“借りられるから”と限度額まで借りて「毎月の返済が苦しい……」となっては、せっかくの夢のマイホーム生活が苦しいものになってしまいますね。

マイホーム購入では、物件価格以外にも、諸費用や固定資産税などがかかりますし、住宅ローンを組む際にも、事務手数料やその他の諸経費が必要です。
これらの諸費用なども含め、無理のない計画を立てましょう。

おわりに

マイホームの夢をスムーズに叶えるためにも、事前に知識を身に付け、不安なく住宅ローンを組めるよう備えたいですね。

マイホーム購入の際には、物件の営業担当の方がつくと思うので、住宅ローンに関することも遠慮せず相談するのがおすすめです。

これからマイホーム購入を考えている方は、ぜひこれらの「4つの注意点」をお役立てくださいね。


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