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【観劇記録】舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』1stシーズン②

引き続き、舞台ハリポタ1stシーズンの感想です!
前回の記事はまだ観ていない方に向けても書きたかったので、どうしても抽象的な感想になってしまったのですが…

ちなみに前回の記事💁



今回はガンガン!ネタバレ込み!!順不同!!!超個人的な視点!!!!でいきたいと思いま〜す!

斉藤莉生という天才との出会い

この作品は芝居巧者だらけなので、役者全員の素晴らし〜ポイントを本当は書きたいところですが…
1人だけ挙げるとすると、私はやっぱり彼を挙げたい。

初めて観劇したのは2022年6月、プレビュー公演。彼はスコーピウス・マルフォイ役で出演していました。
原作を読んでいたので、なんとなくフワッとしたスコーピウス像が頭の中でできている状態で臨みました。

衝撃だった。

登場した瞬間から『これがスコーピウス・マルフォイだ!!』と言わんばかりに明るく朗らか、そしてあまりにもナチュラルに、空想上の人物ではなく本当に“実在”するんじゃないかと錯覚するほどの、超鮮明で明細なスコーピウスが、舞台中を駆け回っていました。

物語が進めば進むほど、私の中のスコーピウス像が粉々に粉砕され、りおくんのスコーピウスの“解釈”、そして“芝居”に、あっという間に上塗りされてしまった。
この人は天才だと思った。震えた。

今までどんな作品に出演されていたのか、と幕間すぐにパンフレットを開くと、これまでは大学で演劇をしていて、プロとしての舞台は今作が初めてとのこと。マジか。
観劇を趣味として日も長くなってきたけど、これほどのインパクトのある俳優はなかなかいません。

ロングラン公演中、観る度に彼は成長していく姿を見せてくれました。
都度、新しい笑いと発見をもたらしてくれた。
舞台ハリポタを観れてよかったと思う理由の1つが、斉藤莉生という若くて素晴らしい俳優と出会えたことです。

昨年末に降板されてしまい、今は彼のスコーピウスに会えないけれども、いつかまた板の上でお芝居する姿を見たい。そう願っています。


ツナ的ベストプレイ①
2023年2月23日(木)ソワレ

キャストブック

やっぱり回を重ねる毎によくなる、という事でどうしても直近の回になってしまうんですけど(あと記憶力の問題)、ベストプレイはこの回!

特になにが良かったかというと大きく2点。
私が言うのもおこがましいのですが…前提でお読み頂けますと幸いです(笑)

早霧ハーマイオニー×エハラロン

エハラさんデビューしたての頃は若干お芝居固いかな〜と思ってたのですが、この辺りではもうツボ押さえたのかシリアスと笑いの緩急が物凄くつくようになって、ドッカンドッカン笑い取っててさすが芸人さん!となった(そこ?)
ロンの良さとエハラさんの良さがうまくマッチしてきたぞ〜!!とワクワク。

そして、エハラロンが柔らかくなればなるほど、早霧ハーマイオニーの持ち味、凛とした強さがより際立つのですよね。
そして、2人きりのシーンだけに見られる可愛さも。笑

早霧せいなさんのファンなので、彼女がおもしれー女(おもしれー女)だということは元から重々存じ上げているのですけど、ロン×ハーマイオニーの掛け合いのコミカルさと言ったら!
まさにボケとツッコミ!
夫婦漫才かと思いました。(笑)

早霧せいなさんの芝居の好きなところ、間合いの作り方だったりするんですけど、この回のエハラさんとの掛け合いは1つとして外すどころかどのタイミングも最高で。
何回も見ているやり取りのはずなのに、こんなにも笑えるのか!
と終演までずっと2人に驚かされました。

こんなに掛け合いで笑えるのですから、闇の世界でのギャップが凄まじくて。

ディメンターに襲われる場面、早霧ハーマイオニーの

「みんな逃げて!…ロン、愛してる。けどみんな逃げて!」

「…」が最高過ぎた。

ここの息遣い、間の長さ、溜め!!!!!

芝居が良過ぎで涙腺ガバガバでした。
ハーマイオニーが内に秘めてきた熱く優しい愛がダイレクトに伝わってくる。
その後のエハラロンの「その愛について語りたい」の返しの言い方も優しくて本当良くてさ…。

ロンハーって、いいよね。。。。。(しみじみ)


岩田デルフィー×福山アルバス

私にとって岩田デルフィーお久しぶり回だったのですが、めちゃくちゃ良くなってて。

超個人的な解釈ですが、
岩田デルフィー:ベラトリックス・レストレンジの娘
宝意デルフィー:ヴォルデモートの娘
感が強いと思ってます。

この回はデルフィーの中のベラトリックス・レストレンジが大爆発!!!

「これはねえ、子供のゲームじゃないの」
「父親への劣等感かと思ったが、今ようやくわかった」
「愛?」
「お前には利用価値があるが、こいつにはない」


これらの台詞、盛大にアルバスを煽り立てるように言い放つんですよね…ベラトリックスに似てる………好き〜〜〜!
この回を観てからあの競技場の場面が大好きになりました。

岩田デルフィーと福山アルバスがバチバチしているからこそ、この後のセドリックへの台詞

「あなたのお父さんは、あなたのことをとても愛している」で号泣。

見失っていた愛を見つけ、他者の愛まで見えるようになったアルバス…
デルフィーとの対比でより鮮明になっていくんだよね〜

岩田さんも福山さんもナイスプレイでした!!


ツナ的ベストプレイ②
2023年5月31日(水)ソワレ

キャストブック

1stシーズン千秋楽日だったのでそちらに気がいきがちですが、この回にも語るべき最高芝居があったので!!

郁恵校長

この回の郁恵校長最高じゃなかったですか?!?!
アルスコのタイムターナー使用が発覚して、校長室で説教する場面、これまでとは違ったお芝居をされててかなり胸に響きました。

一言一言言葉を選び、苦しそうにポツリと、けどとてつもなく重く丁寧に、若い世代に魔法戦争について伝えようとする強い意志が感じられて。

涙ぐみながら「あなた達はまだ若い。魔法戦争がどれだけ悲惨なものだったか、わかっていないのです。」と言う校長の姿は、1年舞台を見続けていたのに、この回で初めて見た姿でした。

優しく強く、そしてみんなと同じように傷つきながら生きてきたマクゴナガル校長の人生が、あの一言でグッと深く見える。
素敵でした。


毎回その回にしかない素晴らしいお芝居があるので、絞るのが大変でした!
書いてたらまた観たくなってきた(笑)と思うくらい、何回でも観たい素敵な作品に出会えてよかった。

キャスケもっと早く出してくれたら検討しやすいのだけれども〜!運営よ〜!!!!

みなさんはどの場面が好きですか?
ぜひ教えてくださーい!


では!ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

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