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ドラマ「怪物」はやはり面白かった!

いつの間にかドラマ大国となった韓国で、2021年、数々の賞を受賞したというので以前から気になっていた「怪物」。
いつか観なければいけないリストに載っていたドラマが、いつの間にかAmazonプライムに来ていたので、「怖いんだろうなあ」と思いつつ、観てみました。

結論からいうと、脚本、俳優、音楽、映像、演出、全てが秀逸のクライムサスペンスだと思いました。
これからみるみなさんのために、ネタバレなしで、私的おすすめポイントをいくつかご紹介します。

音楽
まずはあのイントロの音楽。
ひたひたひた…
背後から忍び寄ってくる得体の知れない恐怖を感じる音楽が、これから始まる旅に誘う道先案内人のようです。また、挿入歌もわびしい寂れた雰囲気で、作風にぴったりでした。

役者の演技

役者さんが「演じてる人」に見えると現実世界に引き戻されて覚めてしまうものですが、劇中に登場するどの人物もまるで実在するかのように説得力がありました。噂どおり、ドンシクを演じるシン・ハギュンの説得力が特にすごかったです。
人生の辛酸をこれでもかと舐めて生きてきた中年男性のわびさびが出てきた瞬間から、たたずまいからも身の振る舞いからも表情からも伝わってきました。あっぱれでした。

名称未設定のアートワーク

(上)これでもかという苦労人生人ドンシクと(下)いろんな意味で真っ直ぐな青竹のような青年ジュウォン

次にト・へウォン役でジョンジェのお母さん役のキル・へヨン。とある決意をした朝の入念にメイクを施すシーンが大変印象的でした。また、焼肉屋店主のユ・ジェイ役のチェ・ソンウンの眉毛と目の感じが魅力的で、見入ってしまいました。


脚本
回が進むたびに、細かなパズルのピースが少しずつ組み合わさっていき、謎が全部解けたかと思いきや、
ん、え、まさか?
と次の展開が待っています。
犯人が徐々に明らかになる過程では、ただでさえ寒い冬の日に、背筋にぞくりと戦慄が走りました。細かく散りばめられた伏線も一つ残らず回収されます。

脚本賞をそりゃ獲るわな。
そう思わせるドラマでした。
(ちなみに作品賞と演技賞も獲ったようですね。)

クライムサスペンスが好物の方、重厚なドラマが観たい気分の方、練った脚本を堪能したい方、とにかく面白いドラマが観たい方にぜひ観ていただきたい、おすすめのドラマです。

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(上)眉毛美人ユ・ジェイ、(下)パワーと繊細さを絶妙に兼ね備えたキャラクターのト・へウォン議員。


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