見出し画像

『もしも一年後、この世にいないとしたら。』 ─生きづらいあなたへ─   #読書の秋2021

あなたの余命は、あと一年です。こう告げられたら、あなたは今からどう生きる?

私は毎日死と向き合っている。父の死をきっかけに、死とは何か、死ぬとはどういうことかを、考え続けている。
そして、いつしか死を考えることを通じて、生き方を考えるようになった。より良く生きるために死と向き合っている。それが今の私だ。

あなたは、何故?と思うだろう。
その答えは、死は生き方を映す鏡だからだ

考えてみて欲しい。あなたの生があと1年と突然区切りをつけられたら、あなたは何をしたいと考えるだろうか、思うだろうか。
生きられる時間を区切ると、どのように生きたいかが自ずと浮き彫りになる。将来のために今我慢していることが、何の意味も成さなくなる。本当のあなたは今、どう生きたいかという問いを鋭く突き付けられる。

あなたが生き難さを感じていたり、
生きることにもやもやを抱えていたり、
生き方がわからなかったり、
人生に違和感を感じているなら、

自身に問うて欲しい。
一年後には生きていないなら、今日何をしたいか、と。

死と向き合うと生が輝きだす。
普通の日々が、貴重で大切で輝く時間に変わる。
時間イコール命だと感じられるようになれば、当たり前なことは何一つなくなる。時間の川の中で輝く日常を、慈しめるようになる。生きていることに感謝できるようになれる
限りある生を自覚してこそ輝く、命の光があるのかもしれない。
そして不本意な生き方をやめるきっかけも、訪れるだろう。


死を恐れて、死と向き合わないのはなんとも勿体ない。
死と向き合うのを先送りにするべきではない。生きるために、自身の死を考えよう、向き合おう。
生きたい生き方を考え、大切なもののために生きよう


※   ※   ※
以上のことを考えるきっかけとなったのが、この本である。

もしも一年後、この世にいないとしたら。
 清水研(がん研有明病院 腫瘍精神科部長)
文響社

著者の清水氏は、数少ないがん患者さん専門の精神科医である。4,000人以上のがん患者さんやそのご家族と接し続けてこられた。
日々死と向かい合っているがん患者さんを診察している著者の書く文章は、説得力があり、分かりやすく、目線が同じ高さであるのでとても読みやすい。そして読みやすさの中に、貴重な気づきが散りばめられている。

あなたが生きづらさを感じているなら、ご一読ください。


注)ハッシュタグ中では句読点が使えないため、書名のハッシュタグでは、句読点を省略して記載しました。

お読みくださりありがとうございます。これからも私独自の言葉を紡いでいきますので、見守ってくださると嬉しいです。 サポートでいただいたお金で花を買って、心の栄養補給をします。