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降りつもる言の葉 書き散らし(創作集)

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#ショートストーリー

Still Crazy

偶然見つけてしまった、あの人のアカウント。あの時と変わらぬ笑顔が胸をつらぬく。 10年以上…

手渡す灯り

あなたは心の中に、灯りを持っています。それは小さいけれど、人の心をあたためることのできる…

あなたが結婚しないのは

お誕生日、おめでとう。 この言葉を言うのは36回目ですか。異性の友人は長続きしないと言わ…

秒の失恋

「わかった、友達紹介するよ」気が付くと俺、北城裕人はそう言っていた。通話の相手は大学時代…

セカンドパートナー、セカンドピアス

「はい、これプレゼント」 カフェの席につくなり彼が小さな紙袋を差し出した。驚いて記憶をた…

理・不・尽

「人は平等」なんて、学校で教えなければいいのに。なぜ、そんな嘘を教えるのか。 どう考えた…

渇き

 「暑・い・・・・、水・・・・水・・」 老婆が独りさまよっている。 耳鳴りのように、何十匹もの蝉が叫ぶ白昼の街。焼き付ける太陽、乾ききった地面のアスファルト、ギラつく窓ガラスの反射。暑くて息をするのも苦しい。 今でも倒れそうに、クラクラする頭。ぼやけた視界には、動くものは何もない。誰もいない。すべての物は熱のまえに色を失い、ただ、白く光る。 何時間迷い続けているのだろうか。バッグのペットボトルはとっくに空。日陰もない、店はおろか自動販売機もない。 汗も枯れはて、乾ききった喉が

引き裂くもの

 彼のぬくもりを感じながら眠りに落ちるのが好きだった。愛する人の腕の中は落ち着いて、ほっ…