11月19日 コミュニケーションの許容量の話
こんばんは。津麦ツグムです。
普段はカレンダー通り、土日休みのデスクワークメインのお仕事ですが今月はイレギュラーで昨日お休みをとっていました。
そんなイレギュラーの中で思ったことをぽつぽつと。
急に「コミュニケーションの許容量」となるときっと大抵の方が「???」となると思いますので先にそんなことを考えるようになった背景と状況について。
まずは私のざっくりとした仕事の移り変わりとプライベートの話です。
私は半年くらい前まで博多でショップ店員をしていました。毎日店頭に立って、お客様とおしゃべりして服を紹介したりコーディネートを一緒に考えたり。
あとは、後輩が2人ほどおり部門のまとめ役もしていたので、後輩の様子を聞いたり時々落ち込んでいたり気分が上がっていない風に見えたときはちょっとふざけてみたり、悩みごとを聞いたり、仕事の申し合わせ事項やらの共有をしたり。
といった感じで基本的には勤務時間中は常に誰かしらと喋ったり、コミュニケーションをとったりしていました。
その当時は、休みの日は基本的に家で過ごしていました。
あとは気が向けば一人で散歩したり、コーヒーを飲んだり。
誰かと喋る、会う、ということがものすごく億劫でした。
職場でも気心の知れた先輩とかならば、同じ空間で休憩していても一言も喋らずお互い携帯を見て過ごすことが多かったです。
そのくらいに「コミュニケーションをとる」という行為自体が面倒でお金が発生しなければ、仕事でなければ、やりたくないことでした。
元々、一人きりでいることにあまり抵抗がない性格でしたので、あまり不思議にも思わず「まあ、面倒だしな。向いてない向いてない」くらいしか考えたことはありませんでした。
しかし不思議なことに、学生時代はどうだっただろうか?と思い返すと決してウェーイ系ではありませんでしたがそれなりに友達と遊んだりご飯を食べに行ったりしていました。
特にあの時点では「お金も発生しないのならば、仕事でもなければ、やりたくない」とは思わなかったのです。
もちろんそれは、友達との関係性やらもあったとは思うのですが少なくともコミュニケーションに対してショップ店員の頃に抱くようになったような偏った考え方は抱いていませんでした。
さて、何があったのか?と考えるとわかりやすい解答がでてきます。
サービス業という仕事ゆえなのか、仕事をするうちに「コミュニケーション=サービス」という感じ方に徐々に変わってきたのです。
対価を得る為のサービス。自分の話し方、言葉選び、態度、そういうものをある種商品として扱っている感覚です。
自分が本当に話したいことではないこと、本当はあまり興味のないこと、それらだって商品として提供しないといけないことも多いです。
楽しくなくても笑って、面白くなくても笑顔で相づちを打って。
そういうことをするのが、普通で当たり前で。
そうなると、「休みの日には誰とも会いたくない。喋りたくない。サービスしたくない」という風になってしまっていました。
今はメインがデスクワークで、もちろん時には誰かと話し合って仕事をすることもありますがどちらかと言えば家にこもって黙々と作業を進めることが多いです。
そうなってから約半年たって、まあ、引っ越して住む地域が変わり、友達もいたり、という他の事情もあるにせよプライベートのコミュニケーション量が学生時代にやや戻って来ています。
休みの日には出掛けるし、飲みにもいくし、知らない人と喋ったりするのもあまり苦になりません。
少し前までは「まあ、引っ越したしなあ。色々目新しいからこんなに積極的なんだろうな」とだけ思っていました。
どうやらそれだけではないらしい、と気づいたのは今日になってです。
というのも、今仕事の関係で今月中だけショップ店員としてお店を手伝っています。
特に今週はお店に出勤することが多く毎日のように接客やらをしています。
昨日は色々限界になってきたのを感じて休みをねじ込みました。
休みの日、普段だったら15時くらいまで寝てしまったとしてもその後身支度をして飲みに出たりしていますが、今日は本当に何もできない。したくない。
喋りたくない。笑うのとかだるい。誰かと言葉の受け渡しとか会話のキャッチボールとかしたくない。
という感じでまさに半年前の休みの状態でした。
普段だったら電話したりLINEしたりする友達のメッセージも横目で見てみぬ振り。
そこで、ふと「これは・・・私が最近積極的だったのは、コミュニケーションの許容量的な問題ではないか?」と思い立ったのです。
人にはそれぞれ大きさの違うコップがあって、大体1週間くらいの単位の「コミュニケーション許容量」。
大きい人もいれば、小さめな人もいる。
私はたぶんそこまで大きくはないタイプだとなんとなく勝手に思っていますが、あまり喋らずに過ごした週は許容量にかなり余裕があるので「よーし、週末飲みに行くかー」となります。
むしろぐだぐだ喋れる相手を探している感もあります。
むしろみっちりコミュニケーションしまくった週はコップは決壊寸前で、並々としています。なんなら表面張力で若干プリンみたいになっています。
そうなると「もう無理。誰とも喋りたくないっす」となる。
同じくサービスメインの仕事からデスク系の仕事に移った先輩がいます。
その先輩もどうやらそういう傾向があるらしく、「ちょっと前までは、彼女に連絡するの億劫だったのに最近やたら電話とかしちゃうんだよなー」と首を捻っていました。
その時はなんとも思わなかったのですがたぶん許容量がスカスカで埋めたいって無意識に思っていたんじゃないかなあ、と今は思います。
そうやって、勝手にやじろべえみたいに調整しているとしたらちょっと面白いですよね。
ということで、昨日はぐっだぐだでシメジか椎茸でも生えそうなくらいの引きこもりライフを過ごしてました。
いやあ、よく寝た。
通算で17時間くらい寝ました。
ぬくぬくの布団で丸くなるのって幸せですよね。
今日は駄菓子屋商売です。
チューチューチュー!
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