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介護用品が必要なほどではないけれど、ちょっとあると便利なグッズ ~ミニエプロン(簡易エプロン)~

高齢者以上介護用品未満 の人に役立つ物って、介護用品売り場には並んでいないし、「介護に役立ちますよ」と銘打っては売られていない。

けれど、高齢者介護のこの段階の時に、ちょっとあると便利なのにな~って物が結構ある。

ただ実際には、この時期は、本人の意思もしっかりあるので、父が嫌がれば使えない。

これまで愛用してきた、食べこぼしても拭くだけで便利なユニクロのベストや、がん患者などのために作られた猫舌堂のスプーンなども、たまたま出会うことができたり、使っていたらいつの間にか役立っていたものだ。

だんだんと、食事の時にこぼしてしまう機会が増えてきた父。こぼしたとしても、着替える?いや、まあこのままでいいか程度の時も多い。

とはいえ、徐々に、こぼす頻度は高まってきているし、シミになりそうな時は着替えさせるが、父は大したことないと言って面倒がる。

これまで、食べこぼし対策では、冬はユニクロのダウンベストにめちゃくちゃ助けられてきたが、暖かい季節はそうはいかない。

試しに介護用のエプロンを買ってみたが、そもそも食事全介助用なので、自分で食べることができる父には、前も両サイドもたっぷりと大きすぎるし、無地のビニール素材がなんとも味気ない。

検索すると、自分で縫って作っている人もいたけれど、ん~面倒だなぁ…、そう思っていた時に、たまたま生協のカタログで見つけたのが、この「ミニエプロン」だった。

”ちょこっとエプロン”というキャッチコピーで、後ろに留め具のない簡易エプロンとのこと。

最初は、990円だし、自分で使うのに1枚あってもいいかもと思って見ていたのだが、ふと、もしかして父に使える?と思い、ダメなら自分で使えばいいやと「チェック」「細いストライプ」「えんじ色に近い赤」の3枚を購入してみたところ、これがジャストヒット!幸い本人も嫌がらなかったため、去年からこれを使っている。

前側は、座卓に座った時にちょうどいい長さ。食事の時に、父の目の前で闘牛士のようにエプロンをヒラヒラさせると、父が両手を前習えの形にしてくれるので、そこを通すだけでおしまい♪

こぼすといっても、まだ少量なので、今のところ、2~3週間に1回程度、汚れが目立つようになってきたら洗っているが、時間がたった汚れも簡単に洗い落とせる。

父は、なぜか食べている最中に突然トイレに立つことが多い。その際も、後ろに留め具がないから、自分でパッとエプロンを脱ぎ捨ててトイレに行ける。

唯一の(でも結構大きい)難点は、洗濯した後、シワになるためアイロンがけが必要なこと。アイロンがけしている暇がない時は、しばらくシワシワのままのを使ってもらう時もある。

そして、その後新たに発生した難点は、ユニクロのダウン素材の上に身に着ける時は、肩ヒモが滑って落ちてきてしまうこと(^_^;)w 

冬は、ダウンを着ていれば、これまで通りエプロンなしでもいいかなとも思ったが、洗濯が楽だし、胸元にこぼしたパンくずも、エプロンにのせたまま脱がせて流しでパッパと払えるのでやっぱり便利。

スタイのように、肩紐を、マジックテープで首の後ろで合わせる形に改良しようかとも思ったが、ひとまず今は、肩紐を洗濯ばさみで襟元にとめて使ってみている。

実際には、ダウン素材でなくてもヒモが肩からずり落ちてしまう時もあるが、父は穏やかな性格で動きも大きくないのでさほど支障がない。

赤いエプロンは、父的にはちょっと恥ずかしいらしく、初めてつけた時は、なんだこりゃあ、えらい赤いじゃねぇかと言った雰囲気で笑ったが、その後は、べつに嫌がらずに使ってくれている。

「ちょこっとエプロン」「ミニエプロン」などでネット検索すると、似たような物がいくつも出てくる。

生協で購入したものより値段が高いものが多いが、もしかすると、そうしたものなら、洗濯してもシワにはならない素材かもしれませんね^^


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