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空腹になってから食べることの大切さ

「空腹になってから食べる」
普通のことのように感じたりもしますが、これすごく大切なんです!
アーユルヴェーダでは「前に食べた食事がまだ消化されていない段階で次の食事を取ることは体に毒素を作る」と教えています。
この毒素とは食べ物の未消化物のことです。
前の食事がまだ胃の中で消化されている途中に新しい食べ物が入ってくると、胃は消化のプロセスをどちらに合わせたらいいのか混乱してしまい上手く消化することができず食べ物は未消化の状態となってしまいます。
今回は毒素を作らないためにとても大切な「空腹になってから食べる」ということについて書いていきたいと思います。

ちょこちょこ食べが原因だった

数年前に体が弱ってしまい体調を崩しやすい時期があったのですが、
少しずつ何回にも分けて食べる習慣があったことが体が弱る原因の1つだったと思っています。
以前の仕事は決まったスケジュールがなかった為、手が空いた時にパッと少量食べてすぐ仕事に戻り、また手が空いたらパッと軽く食べるという感じで食事を取っていました。
あと座ることもせずに立ったままで…
アーユルヴェーダでは立って食べることも体に毒素を作ると言っています。
アーユルヴェーダを知ってからはその食事スタイルを変えて、まとまった時間の中できちんと座って食べるようになりました。
ちょこちょこ食べをしていた頃の私を振り返ってみると、体に毒素があるサインがたくさんあったなと思います。
お腹にガスが溜まっていたり、ゲップが多かったり、常に眠たかったり、、
ちょこちょこ食べる習慣がある方って少なくはないのかなと思っていて、でもその習慣が実は体に毒素を作っていたりするんです。

3時のおやつ

「前の食事が消化されてから次の食事をする」、ここから考えると3時のおやつも毒素を作る原因になってしまいます。
個人差はありますが食事と食事の間は最低でも4時間は空けた方がいいと言われています。
お昼ご飯を食べてから2,3時間後におやつを食べると、これは昼食が消化される前に次の食事を取ることになってしまいます。
その為おやつを食べる場合は食事の最後にまとめて食べる方がいいです。
間隔を空けずに食べる、それだけでも少し体は変わってくると思います。

消化が終わったサイン

前の食事が消化されたサインには空腹を感じる以外にも次のようなものがあります。
・ゲップがきれい(ゲップに味がない)
・体が軽い
・やる気がある
・のどが渇く

その他にも消化されたサインとしてゲップが上がってくるということを聞いてから体を観察し始めてみると、食事から大体4,5時間後、そろそろ消化が終わるかなと感覚的にも感じ始めたころにゲップが上がってくることに気づくようになりました。
消化が終わった後のゲップは胃の中がからっぽの状態なので味や香りが全く無いただの空気が上がってきます。
アーユルヴェーダを学び始めたころはお腹が空いているのか、前の食事はもう消化されているのかよく分からないと思っていたことを覚えています。
まだ自分の体を観察する習慣が無かった時は体が発する小さなサインに気づくことが難しいと感じていましたが、習慣にしていくことで段々と当たり前のように気づく、感じることができるようになりました。
ぜひ体を観察することを習慣にして小さなサインをキャッチしていただきたいなと思います。

自分の体に正直に

私たちはたくさんの固定観念を持っています。
食事に関しても例えば、
お腹が空いてはいないけど時間になったから食べないといけない、
朝ご飯は1日の中で大切と言われているから食べないといけない、
食事は1日3食取らないといけない、
このように感じている方もいらっしゃると思います。

でもアーユルヴェーダはとてもシンプルです。
「お腹が空いていなければ食べなくていい」
これだけです。

12時になっててもお腹が空いていなければ昼食を食べなくていいし、
朝お腹が空いていなければ朝ご飯を食べなくていい、
1日3食が多ければ1日2食でもいい。

ただ1つ大切なのは「お腹が空いてから食べる」こと。
思考に支配されず体に正直に。

さいごに

アーユルヴェーダにある毒素を作らないためのたくさんの教えの中でもこの「前の食事が消化されてから次の食事をする」はとても大切な教えだと思っています。
食べ物は正しく消化吸収されると、それはダートゥー(体の組織)やオージャス(活力素)になっていきます。
でも消化される前に次の食事をすると毒素が体にできるだけではなく、このダートゥーやオージャスになるプロセスの邪魔をしてしまうそうです。
せっかくいただいた食べたものが無駄になっていくって悲しいですね…

私にとってこの教えはアーユルヴェーダに出会う前と後でガラッと意識を変えてくれたものの1つで、常に気をつけて意識するようにしています。
今まで当たり前のようにしてきたことが実は体に良くなかった、そんなことを教えてくれるのもアーユルヴェーダの魅力だと感じています。
「お腹が空いてから食べる」、ぜひ習慣にしてみてください!



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