見出し画像

自分の「好き」な気持ちを受け止めたら楽しい日々が待っていた

わたしはネイルが大好きだ。

中学卒業した15歳の頃、卒業パーティーで着るドレスに合わせて透明のつけ爪に真っ赤なマニキュアを何度も重ね塗りをして初めてネイルチップを作った。

高校3年間は休日という限られた時間の中でマニキュアを塗ったり、ネイルチップをつけたり、指先のおしゃれを楽しんだ。

大学生になりやっと自分の爪に思う存分ネイルができると思いきや、お金>ネイルでバイト先を選んでしまったので制限のもと爪に色をのせていた。

就職先を決める時は絶対にネイルができる職種にすると決めて仕事探しをした。そして無事ネイルができる会社に入社。それから毎月ネイルサロンに通う生活になり5年が過ぎた。

ネイルサロンに通いはじめて2年が経ったころ、コロナが流行り、行きつけのネイルサロンの移転も重なりネイルサロンから足が遠のいた。そこで自分でネイルをしてみようと思いたち、ジェルネイルに必要な道具を買い揃えてセルフネイルを始めた。

セルフネイルを始めて少し経った頃、家族から「そんなにネイルが好きだったらネイリストになって仕事にしたらいいのに。」と言われたことがあった。

もちろんわたしも好きなネイルを仕事にできたらいいなと考えたことはあり、ネイルスクールに通うことを検討した瞬間もあった。しかし人様の爪を預かることに責任が持てない、少し手元を間違えば怪我をさせてしまう可能性もある。そんなことを考えると怖くてネイリストになりたいなんて思えなかった。

自分の気持ちに真っ直ぐ向き合った

それから20代後半に差し掛かり仕事について考える時間が増えた。社会に出て数年働いてきたがわたしは特別アピールできるスキルを持ち得ていないことに気抜けした。なんでもいいから自分のスキルを証明するものが欲しかった。

ここでネイリスト検定のことが頭をよぎったが、今の職場で活かせる資格か、または転職するときに有利になりそうな資格か、どちらにせよ取得した資格を“活かすこと”を仮定していたのでネイリスト検定は必然的に選択肢から消えた。そしてその判断が正しいと自分を納得させる理由を探した。

選択肢から消したはずなのにネイリスト検定の受験対策をしているスクールを探したり、検定を取得後、今の職を離れずに資格を活かす方法を探していた。このとき心の奥底でネイルを学びたい気持ちが存在し続けていることに気づいた。

自分の学びたい気持ちに背を向けたまま、5年、10年と経ったとき「あの時自分の気持ちに正直になってネイルの勉強してればよかった」と後悔しないように行動しようと決めて今年6月からネイルスクールに通い始めた。

スクールに通いだして1ヶ月半。もっと早く始めていればよかったと思うほど毎回レッスンの時間が楽しくて仕方がない。

始めることにこそ意味がある

わたしの本業は事務職。ネイルスクールに通い勉強していることは本業に直結して活きることはない。でも好きなことがあるだけですごく素敵なことで、それをとことん追求することが無意味に思えても生きていく上で何ひとつ無駄なことなんてない。突き詰めていく過程で学びがあり、新たな人との出会いがあり、何かしらに繋がると信じている。自分の気持ちに正直に、そして大事にしながら努力を重ねていきたい。



この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?