きっと酢豚はうまくできない

よく行くコーヒー屋さんで「これめっちゃ食べたいっていう食べ物ありますか?餃子も好きなんですけど、作り過ぎてちょっと飽きたところもあって、食べ物一周したような気持ちなんです」(私の捉え方)という話題になったので、ちょうど冬だったし「セリ鍋ですかね」と答えた
その話を友人にしたら「ずいぶんしゃれた食べ物言うんだね」と言われ
「しゃれた食べ物」とは何か?がしばらく頭をぐるぐるしていた

感染症の時期を経て、私はあまり外食をしないようになった
世の中的に食事の値段も上がったのもあり「この食事でこの値段?」と思うようになったり、ちょっと味付けがしょっぱいなーと感じる事も多くなって、簡単に作れるものを食べる機会が増えた

献立を決める時はいつも自問自答する
「家には○○(材料)があって、これとこれを組み合わせれば○○(料理)ができる」とか
「今私が食べたいものはなんだ しょっぱいもの、あたたかいもの、今あんかけにはまっているから、これであんかけ作ればいいかもしれない」
と1食先のことを朝ごはんの直後に考える

決まって登場するのは「餃子」と「グラタン」と「ハンバーグ」
たまに無の状態が訪れて
「一体私は何が食べたいんだろう」状態になると、上から降ってくる献立がこの3つ
そして、好きな食べ物の上位に食い込むもの
私は母が作る餃子とグラタンが好きだった
グラタンは小学生〜中学生の時によく作ってくれた
大学生になった頃の好きな食べ物は「グラタン」だった
餃子は高校生の頃よく食べた
大きくなり盛りなので、たくさんできた中の半分は私が食べた気がする
大学生の頃、友人と「餃子パーティーしよう」となり、みんなで包みながらホットプレートやフライパンで焼く
何をもってパーティーとなるかは謎
みんなが介せばパーティーなのかな
私の作った餃子を喜んでたべてれるのもあってよく作った
そしてよく食べた
餃子にハズレはない
それと比べるとグラタンはなかなかホワイトソースが固まらなかったりして、あまり作る機会はなかった
お店で頼むとほんとに食の細い人が満足できるくらいの量しかなくて、それじゃ物足りないので頼むことも少なくて…
しかし、魔法の本を手に入れてから、頻繁に作るようになった
劇的にうまくいく

ホワイトソースをグラタンに使うだけだと幅が広がらないので、パンに乗せてクロックムッシュなるものも作り、友達に食べてもらった
彼女にとって人生初のクロックムッシュ
うまくソースができると小麦粉のマジシャンになった気分

母が得意だったものは、私も割とうまく作れるような気がする
おいしいを覚えている

逆に母の献立でよく出てきた酢豚はあまりうまくできない
酢豚を好きな年頃でもなく、どうして食卓によく並ぶのか分からなかった
だからうまくいかないし、うまくいくまで作っていない
おいしいと思える気持ちって最強で、いろんな食べ物のいろんなおいしさを知るって楽しいなぁと思う
そして、疲れたときこそおいしいもの食べて元気になれるから、私の体は食べ物でできているんだなと思う
自分の体を自分で癒せるってホイミみたい!

#日記
#食べ物

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