【コロナ社会の現状】自粛生活がいつまで続くと思いますか?

※このnoteは心理学を早稲田大学で専攻していた中村駿也さんのInstaLIVEを文字起こしして解説等を交えたnoteです。専門家の意見ではありませんが実際のデータや論文をもとにnoteを作成しています。

中村駿也さんのInstagram↓

大前提 再生産数(R)とは

このnoteを理解するにあたって再生産数(R)という言葉を理解してもらう必要があるのでまず解説します。

再生産数(R) - 1人の感染患者が感染中に何人の未感染者に伝染させるかの目安

この数値が感染者数に与える影響を簡単に話すと、以下の式が成り立てば感染者数は指数関数的に増えていくということです。

R>1

コロナウイルスやインフルエンザウイルスのR0(基本再生産数)はおよそ2程度とされており、感染者数が毎日最多を更新していくのは当然であるということです。このことを念頭に置いて今後の文章を読んでいただけると幸いです。



▷今後の感染者数の推移

まずは感染者数が今後も確実に増加していくことを具体例を出しながら説明していきます。現在、アメリカはロックダウンをしているのに感染拡大しています。

これは先ほども述べた通りR>1の状況で感染拡大が起こることを証明しています。アメリカは日本よりはるかに厳しい規制であるロックダウンを行っているにも関わらずR>1にできていないのです。つまり感染を自粛やロックダウンで収束させようとした場合想像もできないくらいの規制をしなければなりません。

その例としては韓国が挙げられます。韓国の件はニュースなどで見たことがあるかもしれませんが、プライバシーガン無視で政府が全勢力を挙げてようやくR<1にたどり着いています。

しかしこの封じ込め戦略には大きな落とし穴があります。それは母国だけで封じ込めを成功させても、外国から感染者が入ってきたらまた感染爆発が起こってしまうということです。つまり今封じこめても後程パンデミックは起こります。それが早いか遅いかの違いになるだけの話です。

「ワクチンができるまで自粛するんだ!」って意見もありますが、それも実質不可能に近いです。

▷感染者数グラフについて

内閣官房が発表しているこのコロナウイルス患者数とピーク時の画像、皆さんも1度は見たことあるのではないでしょうか?

画像1

この画像を見て皆さんはどのように感じましたか?これらのことを思っている方が多いと思います。

「少しの間自粛すればコロナウイルスが封じ込められる」
「今耐えれば絶対大丈夫」

結論から言うと、それは大きな誤解です。まずこのグラフは感染症SIRモデルという以下のグラフの感染者数だけを切り抜いたものです。(下のグラフの感染者数は現感染者数を表しているため上のグラフの患者数と同義です)

画像2

画像引用元

このグラフが示している本来の意味を書いていきます。

縦軸 多くの人がコロナウイルスにかかる

最初に掲載した感染者数のグラフを見て、「自粛等の対策をすればコロナウイルスが封じ込められることにより感染者数が減る」と考えている人が多いと思いますが、それは違います。途中からウイルスの感染者数が減っていく原因は、免疫保持者が増加するからなのです。免疫保持者とはこのような定義です

免疫保持者 ー  一度感染して治癒した人や、ワクチン接種により抗体が体内に生成された人

ワクチンが現状すぐに開発、検証まで完了する可能性は非常に低いです。つまり感染者数が収束していく段階は、多くの人が感染、治癒の流れを繰り返し免疫を獲得することにより起こるということなのです。

ここで多くの人が思っている「自粛していれば自然とウイルスがなくなっていく」というのが間違いであるとわかります。なくなりません。免疫保持者が増えることによりRが減り、感染者数が減っていくだけです。


横軸 無視された時間軸 

この章が個人的に最もInstaLIVEで衝撃を受けたポイントなので心して皆さんにも読んでほしいです。

つぎに先ほどのグラフの横軸に着目します。横軸が時間であることは読み取れますが、数値が書いていないことに違和感を覚えた人もいたのではないでしょうか。政府はピーク遅らせたいからしばらく自粛してね~と言っていますがこのピークがいつ頃くるかは明言していません。

母数は小さいですが、自分の本垢と積立てるぞう垢で「自粛はいつまで続くか」という旨の質問をストーリーでしたところこのような結果となりました。(左本垢、右てるぞう)

画像3

「夏頃おさまる」という考え方の人が一番多い結果となりました。残念ながら、大間違いです。

現状行っている対策としては、「外出自粛」「三密を避ける」などがとられていますが、これを行うと当然横軸が長くなります。

この記事ではRを1.2にまで自粛等で抑えた場合のシミレーションをしてくれていますがその場合感染者数が683日後にピークを迎え、感染者がこの記事が出た当時の360人ほどにまで落ち着くのには1545日かかるとされています。

前提として、Rが1以下になる理由としては、免疫保持者が非免疫保持者を上回るか、自粛等で無理にRを下げる方法があります。前者であればその先何もせずとも感染者数は右肩下がりになっていくのでよいのですが、後者のほうには問題点があります。

自粛等で無理やり下げたRは、その行動をやり続けなければまたすぐに上昇してしまいます。つまり、自粛をしながらピークまで持ちこたえるには2年以上自粛を続けなければいけないということです。

今の生活、数年間続けられますか?


追記 ハーバード大学からの発表

ハーバード大学からも外出規制等の対策は2022年まで続ける必要があるとの発表がありました。

▷新型コロナとインフルエンザの比較

まず大前提として、日本ではインフルエンザが毎年蔓延しています。感染者数でみると毎年1000万人ほどで、インフルエンザとそれによる肺炎で毎年1万人ほどの人が亡くなっています。また今シーズンのアメリカを見ると、新型インフルエンザで2000万人ほどの人が感染し、2万人ほどの人が亡くなっていました。

日本での新型コロナウイルスの4月14日現時点での公表されている感染者数は7000人ほどで、死者は143人となっています。健康な若者が亡くなったことなども過剰に報道されていますが免疫力が下がっている人であれば若者でもインフルエンザで死にます。

ワクチンもない、感染者数もすさまじい、R0は新型コロナと同程度の2前後の新型インフルエンザで隔離やロックダウンをしていないのに新型コロナウイルスのときだけ過剰にマスコミを使い恐怖をあおり自粛を迫るのはおかしいことではないでしょうか?


▷自粛による経済への影響

現状日本では外出自粛要請が非常に多くの施設に出されています。ここからは理解している人には当然だろという話になるのですが、今後このようなことが経済に起こるのかという流れを書きます。

サービス業を中心に多くの企業が自粛する→売り上げがなくなる→人件費が払えなくなる→失業者が増える→消費者にお金がなくなる→売り上げがなくなる(以後ループ)

このように景気が後退して不況に入っていく局面を「リセッション」と言います。

画像4

CNNの記事を見てみると、アメリカはロックダウンにより既にリセッション入りしていて、上半期中はその状況から抜け出せないとされています。

そしてこのリセッションの局面が終わるころには凄まじい不況、いわゆる「大恐慌」が起こります。株価について考えるとこれがいわゆる「二番底」の原因になるということです。自粛やロックダウンがこのような影響を与えるのは自明なことです。てるぞうの過去のストーリーより↓

画像5


▷緊急事態宣言終了後の展望

先述のとおり、緊急事態宣言が終了しても確実に感染者数は増加します。それに対して政府はどのような政策を行うかというと、「緊急事態宣言の延長」です。

それがなぜかを説明します。現状のまま感染者数が増加すると、ゴールデンウィーク終了とともに緊急事態宣言が終了するころには感染者数は数万人単位になります。それはウイルスの感染者数が指数関数的に増えることにより起こる当然のことなのですが、政府含む大衆はそのことを知らず、ただ「やばい」とだけ思います。そして大衆の声に合わせる民主主義の特徴も踏まえ、「緊急事態宣言の延長」が行われるというわけです。

追記 予想通り緊急事態宣言の延長が行われました

▷私たちは何をすべきか

1.現状理解

先ほどまでの説明より、以下二つのことが起こります。

・感染の拡大
・大恐慌

まずこれらが起こることを理解して、パニック状態から抜け出しましょう。そして次にそれらへの対策をしていきましょう。主にすべきことは3つあります。

2.免疫力を高める

超当然なことかつ最も大切なことです。自粛なんかよりよっぽど大切です。実際にコロナウイルスにかかった人の中でおよそ二割が無症状と言われています。この人たちはたまたま運が良かったのではなく、「免疫力が高かった」とのです。具体的には

・睡眠をとる
・適度な運動をする
・ジャンクフードを避ける
・日光を浴びる

等を行うことです。免疫力を高めて重症化を防ぎましょう。

3.固定費の削減

先述の通り大恐慌により収入は当然減ります。まずここで行うべきは固定費の削減です。家賃、生活費、携帯電話料金、月額サービス等にかかる値段を削減しましょう。

4.収入源の分散

そして次に行うべきは収入源の分散です。今後1つの収入に頼っているとそれが頼れなくなったときに路頭に迷うことになってしまいます。これを防ぐために収入源を分散しましょうという話でした。

このような考え方を英語では「Antifragile」日本語では「反脆弱性」と言うらしく、この本に詳しく書いてあるそうです。

実はてるぞうもこの本は読んだことないのですが、InstaLIVEを見て読みたい本リストに入りました。反脆弱性を理解したい。


▷クライシスサイコロジー

クライシスサイコロジーとは、大きな災害が起きた時に人間に起こる現象で、脳が動物に近づくというものです。すると論理的な思考ができなくなり、気象も荒くなります。これらのことから学力の低下、いじめの増加、出生率の増加などが起こります。InstaLIVE中ではコンドーム業界の業績も伸びると予想していました。クライシスサイコロジーについて詳しくはなかしゅんさんのnoteを見てみてください。

▷まとめ

・疫学の観点から今後も感染者数は増える(R>0)
・自粛をこのまま続けるようであれば二年ほど経ってからコロナは収束に向かう
・自粛や休業により経済にはすさまじいダメージがある
・感染爆発、大恐慌は来る
・対策として、「免疫力の向上」「固定費の削減」「収入源の分散」をする必要がある
これらのことをしっかりと理解し、IQを下げない、パニックにならないことが必要


以上!なかしゅんさんのInstaLIVEを見て衝撃を受けより多くの人にこの事実を伝えたいと思ってこのnoteを書きました。

世の中ってどうにもできないものってのもあって、それに対して最善の策を取っていくのが必要だななんて思いました。今回のコロナ騒動の場合、感染者が数年単位で増えていくこと、大恐慌が起こることはどうしようもないことでと受け入れるのが第一歩、その対策として免疫力をあげていったりと行動していくところまで必要だなと感じました。

追記 まるこめ。さんがこのnoteのグラレコを描いてくださったので画像を載せておきます。

コロナの現状

ウイルス減少

自粛による

コロフル

(おわり)

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