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呼び出し【小説】536字

今日はやってみたかったあの世からの呼び出しをしようとおもいまーす。

はじめては身内を呼び出すのがセオリーだよね。たとえば、ずっと会ってないジーちゃん、バーちゃん。

うーん、でも、会えたらそりゃ嬉しいけど……。生前も1年に1回会うかどうかだったし、会ったら会ったであんまり話すことなさそう。

はじめては、当たりまえだけど1回だけだから大事にしたい。セオリーだからって理由で決めたくない。

かといって、他に呼び出したい知り合いがいるかっていうと……。

となると、有名人か……。ドキドキしちゃうね。

好きだった俳優、アイドル、アーティスト。でも、呼び出してもいいけど怒られちゃいそう。

こっちは会えたら嬉しいけど、向こうはわたしのことなんか何も知らないわけだからメリットないよね。

やっぱりきめるのむずかしいよぉ……。

ふう。

なーんて。

実はもう心に決めた人がいるんだよねぇ。

家族でもない。友人でもない。有名人でもない。大っきらいなやつ。

きらいっていうかそれ以上。うらんでもうらんでも足りないくらい。本当はもっとポップにいきたいんだけどこればっかりはね。

生前は根に持つタイプではなかったけど、殺されちゃあしかたないよね。うらむしかないっしょ。

だから今からそいつをあの世に呼び出したいとおもいまーす。



2021年6月

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見出し画像にイラストをお借りしました。


皆さんは呼び出したい人はいますか? 
気軽にコメント欄に書いてねえええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ




爪に火を灯すような生活をしております。いよいよ毛に火を灯さなくてはいけないかもしれません。いえ、先祖代々フサの家系ではあるのですが……。え? 私めにサポートいただけるんで? 「瓜に爪あり爪に爪なし」とはこのことですね!