1手詰から始めるフェアリー超入門 点鏡編2
前回出題した点鏡協力詰1手15題の解答と、追加の3手詰5題です。
前回の記事はこちら。
1手詰 練習問題 解答
No.1
21香 迄1手
詰め上がり図で11玉は桂、21香は飛の性能になっています。
駒の性能を表すと、詰め上がりは下記のイメージです。
No.2
29飛 迄1手
代えて18飛は、92歩などの受けがあります。
No.3
55銀 迄1手
初形で玉は桂の性能になっています。55銀と打ち、いわゆる「桂頭の銀」の形で詰んでいます。
55の地点は、駒の性能が変わらない「聖域」でした。
No.4
12桂成 迄1手
まず、初形は21馬と89桂の性能が入れ替わっています。89桂が12桂成と動いて王手をすれば、21馬は利きが元に戻るので馬でも王手が掛かります。王手を外す手段はなく、確かに詰んでいます。
No.5
14香 迄1手
14香と打てば、飛車2枚の威力で玉に逃げ場はありません。
詰め上がりは下記のイメージです。
No.6
99飛 迄1手
99飛と打って19歩を飛車の性能に変えて詰まします。前問に続き、飛車2枚を並べる詰め上がりです。
No.7
84金 迄1手
84金と打てば26飛が金の利きになり王手が掛かります。一方84金は飛車の性能になるので、玉の退路をきれいに塞いでいます。
詰め上がりは下図のイメージです。
No.8
89飛 迄1手
89飛が角の利きで12の地点をおさえているのがポイントです。
詰め上がりは下図のイメージです。
No.9
91桂 迄1手
初形で玉は歩の性能になっています。91桂と打てば、19角が桂の利きで王手を掛けます。28の地点は91桂が角の利きでカバーしているので、玉に逃げ場はありません。
詰め上がりは下図のイメージです。
No.10
74飛 迄1手
74飛と打てば、角と飛車の性能が入れ替わり両王手になります。玉は香の性能なので36角の王手から逃れる動き方はできず、両王手なので合駒もできません。
詰め上がりは下図のイメージです。
No.11
32飛成 迄1手
初形で馬と飛車の性能が入れ替わっています。32飛成で両王手の詰みとなります。
No.12
55桂引 迄1手
初形で玉は桂の性能になっています。64桂を銀の利きで55の地点に動かせば、確かに詰んでいます。46銀が35の地点をカバーしています。
「55桂引」は指し将棋や普通詰将棋を意識した符号の書き方ですが、性能変化系のフェアリーでは「55桂(64)」のように記載した方が統一的にできて良いのかもしれません。
No.13
21歩成 迄1手
平凡に21歩成で詰みとなります。と金と33角で両王手になっています。11玉は角の性能ですが、21歩成に33玉と角を取ると99角に取り返されてしまいます。
21歩成に代えて、88角引がうまい手に見えるかもしれません。22歩を角の性能にして王手を掛けています。
しかしながら、88角引には22玉と歩を取ることができます。歩を取った瞬間に88角が玉の性能になることに注意が必要です。
No.14
48角成 迄1手
No.4やNo.11と同じ両王手のパターンです。
57玉は香の性能なので、48角成で58や59の地点にまで利かす必要があります。
No.15
21香生 迄1手
香が動いて開き王手をしますが、不成で最も遠い場所まで動かすのが正解です。詰め上がりでは三重の王手が掛かっています。
詰め上がりの各駒の性能を確認すると、下図のようになります。
逃げ場の多い87玉を詰ますためには、21角・89香のどちらも欠かすことはできません。例えば21香成としていたら、86玉と逃げられます。
3手詰に挑戦
1手詰からステップアップして、点鏡協力詰 3手 に挑戦してみましょう。
この記事のコメントにヒントを記載します。解答は次の記事にします。
No.1
No.2
No.3
No.4
No.5
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