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1手詰から始めるフェアリー超入門 対面編3

前回出題した 対面協力詰3手 5題 の解答です。

No.1

24角、12玉、13歩生 迄3手

歩の不成により、玉を弱くして詰まします。

No.2

13香、12桂、21香成 迄3手

桂合の恩恵を受けるために、初手は短く打ちます。

No.3

22金、21飛、12香 迄3手

右上図が詰みであることを確認しましょう。12香は玉の利きで王手を掛けています。一方、11玉は香の利きになっています。11玉が動けるかを考えると、22金は飛車の利きなので12香に紐がついていて玉は動けません。

21飛は金の利きなので、12香を取れそうに見えるかもしれません。しかし、飛車で12香を取ると22金の利きが元に戻るので、玉を取られてしまいます。

ちなみに、21飛の対駒は限定されています。実際、21の対駒は22金の王手を外すために、斜め前に動けない必要があります。また、22金が12の地点に利くように、真横に動ける必要があります。

「斜め前に動けない」かつ「真横に動ける」を満たす駒は飛車しかありません。

No.4

14香、13金、12桂 迄3手

玉の前に桂を打って詰まします。詰め上がり図で11玉は桂の性能になっていますが、23玉とはできません。14香が金の性能になっているからです。12桂を同金と取ることもできません。

No.5

22角、同銀、12角 迄3手

詰め上がりで攻方の駒が1枚の詰将棋を単騎詰といいます。通常の詰将棋では、単騎詰は下記の2パターンしかありません。

  • 桂吊るしの詰み

  • 線駒の王手に合駒ができなくて詰み

しかし、対面のように相手の駒を性能を変えられるフェアリールール下では、玉の利きを変えることで上記以外の単騎詰が可能です。

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