1手詰から始めるフェアリー超入門 安北編3
前回出題した 安北協力詰 3手 5題 の解答です。
No.1
17歩、同桂生、27金 迄3手
17歩を桂に取らせることで、玉を桂の性能にします。
玉は28にしか動けないので、28に利かしながら王手を掛ける27金で詰みとなります。
No.2
81飛、99玉、89金 迄3手
初形で11玉は角の性能になっています。これを利用して玉を99に運んで詰まします。
No.3
22角成、13玉、11飛成 迄3手
22角成とすれば、上に飛車がいるので飛車の性能で王手を掛けています。そのため、13玉と逃げることができます。そして11飛成とすれば22馬が元の性能に戻り、龍と馬の両王手で詰みとなります。
No.4
25角、36玉、14角 迄3手
初手は25角とし、26龍を角の性能に変えて王手をします。44玉は桂の性能なので、これを利用して36玉と跳ねます。25角はと金の性能、26龍は角の性能のため、36玉は合法手です。
最終手14角が不思議な感覚の一手。25角をと金の利きで14角と動かしています。龍と角の性能が元に戻って両王手が掛かり、詰みとなります。
No.5
56銀、同銀成、47歩 迄3手
本図は利き二歩無効の問題設定です。
初形で67歩が桂の性能になっていますが、59歩がいるので王手は掛かっていません。59歩が5筋からいなくなれば、67歩で王手が掛かります。59歩を動かす手は47歩しかありません。また、47歩と指せば47歩も桂の性能になります。つまり、47歩と指すと、67歩と47歩によって両王手が掛かります。
しかし、初手47歩は玉の逃げ道が44、64、56にあるので詰んでいません。これを解決するのが初手56銀の捨駒です。56銀を同銀成と取らせることで、56の退路を塞ぐことができます。さらに玉の性能が成銀に変わるので、44玉や64玉と指せなくなります。そうしてから47歩とすれば、両王手の詰みとなります。56の成銀は67歩や47歩を取ることはできますが、一度に両方の王手を外すことはできないので詰みとなります。
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