1手詰から始めるフェアリー超入門 天竺編2
前回出題した天竺協力詰1手15題の解答と、追加の3手詰5題です。
前回の記事はこちら。
1手詰 練習問題 解答
No.1
13歩生 迄1手
弱い駒で王手をすれば、玉を弱くできます。詰め上がり図で12玉は歩の性能になっています。
No.2
23香成 迄1手
詰め上がり図で、玉は成香の性能(つまり金)になっています。そのため、21玉と逃げることはできません。
23香成に代えて22馬は、45玉などと逃げられます。
No.3
33桂 迄1手
桂をどちらに打つかが問題です。13桂は同馬と取られて詰んでいません。33桂なら同馬とは指せません。攻方玉に馬の王手が掛かるので、43王が馬の性能になり自玉が取られてしまうからです。
No.4
13銀生 迄1手
代えて13銀成は11玉と逃げられます。
No.5
23銀右成 迄1手
玉には後方への逃げ道があるので、開き王手をして香の利きを活かします。詰め上がり図で玉は「成銀+香」の性能になっていますが、確かに合法手がありません。
No.6
42角生 迄1手
玉を強くしすぎないために、角は成りません。
No.7
21飛成 迄1手
21角成では44玉などと逃げられます。
No.8
21角成 迄1手
21飛成では13玉などと逃げられます。
No.9
28銀上 迄1手
代えて28銀引は飛車でも王手を掛けているので、玉の性能が「銀+飛」になります。そのため、16玉や29玉が可能になり詰んでいません。
No.10
23金 迄1手
21飛が取られそうなので22金や11金と打ちたくなるかもしれませんが、いずれも13玉で詰んでいません。
金で王手をすれば21玉とは指せないので、23金で大丈夫です。
No.11
23銀成 迄1手
自玉を王手にさらすので、23銀成を同龍とは取れません。なお、23銀生では21玉と逃げられます。
No.12
22角 迄1手
前問と同様に、22同龍とは取れません。
No.13
35角 迄1手
両王手の詰みです。玉は「飛車+角」つまりチェスのQueenの性能になっていますが、玉に逃げ場はありません。
代えて39角は、71玉などと逃げられます。
No.14
22角生 迄1手
42角生は13玉と逃げられて詰んでいません。
詰め上がり図で31玉は角の性能になっていますが、64玉と銀をとることはできません。64玉の瞬間に61王に飛車の王手が掛かるため、64玉が取られてしまいます。
No.15
23銀生 迄1手
13飛が3段目に利いているので、33銀生は同飛で詰みません。開き王手をする必要があります。
42歩が取られそうなことと、42歩が41の地点をカバーしていることに着目すると、23銀生や43銀生のように銀の不成で王手するのが良さそうです。
正解は23銀生です。玉は「香+銀」の性能ですが、36香を取ることはできません。一方、43銀生では21角の利きを止めてしまうので36香を取られて詰んでいません。
3手詰に挑戦
1手詰からステップアップして、点鏡協力詰 3手 に挑戦してみましょう。
この記事のコメントにヒントを記載します。解答は次の記事にします。
No.1
No.2
No.3
No.4
No.5
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