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『メンヌク』[開発日誌vol.2]

こんにちは、あからんです。
『メンヌク』開発日誌vol.2は破壊の話です。
※タイトルが未定につき変わることがあります。

ものづくりってときには作ってきたものを全部ぶっ壊してしまうことが必要だったりしますよね。でもすべては無駄にはならなくて、2週目のつよくてニューゲーム状態がはじまると思っています。

メンヌク』というボードゲームのゲームデザインが完成した経緯は壮絶で
2年かけて開発チームの人たちが作ったゲームを、ある2人が全部ボツにして全部ぶっ壊してしまったことから始まりました。
お察しの通り2人のうちの1人は私ですね。私がやりました

もともとの企画は、まったく別物でした。もっとプレイ時間も長く、内容物も多く、規模が大きいものでした。開発が長期にわたったため仕上げの段階に来て人手が足りなくなったため、私が相談役を紹介しました。
相談役が改めてプロデューサーにヒアリングした結果、根本的な再考がおこなわれました。その結果いわゆるライトなゲームを作ることに方向転換することになったのです。

そのあとも何度もスクラップ&ビルドを繰り返していくつもの企画をボツにして壊しまくりました。よくある陶芸家のイメージの「ちがう!これじゃなーい!(ガッシャーン!)」っていう感じですね。

破壊されたルールたち

出来上がった『メンヌク』は10分弱で終わる軽さのゲームに生まれ変わり、コンポーネントはダイスもコインもなくなってカードがたった40枚程度で、学生たちに大ウケする親しみやすいものに大変化しました

プロデューサーはあまりの変わりように驚いて、まるで預けたドーベルマンがチワワになって帰ってきたか、海外出張から戻ってきたら大きな一軒家が空き地になっていたかみたいな顔をしていました。
これが…◯◯!?」(※当時のプロジェクト名)

『メンヌク』は考えがバッティングすると、方向転換しないといけなくなります。ゲーム開発のやり直しと同じく今やっていることがダメなら切り替えていく決断を迫られるのです。
そんなちょっとリアルでちょっと教訓のある生々しいゲームをやってみたくありませんか?
そんな方にこそやってみてほしいのが『メンヌク』です。

次回は破壊の直後に残された3人が、誰もディレクションをしなくて散々な思いをした話を書きます。

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