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右胸全摘手術と乳房再建

なんか、今日3つ目投稿してる。。noteのことを文字数制限のないTwitterとでも思ってるたからとみこです。

2016年12月7日、朝9時過ぎにオペ室に入ったと思います。オペ室のナースって優しい人多いですよね。他のオペからなかなか麻酔医がやってこないので、台の上に乗ったままずっと待ってたのですが、「緊張しますよね~。不安なことはないですか」と聞かれ、「リンパ節転移していないかが一番心配です」と言ったら、「気を送っときます!」とナース二人で、忍者が忍法を使うときみたいな手をして目をしっかりつぶって気を送ってくれました。

おかげで、主治医の「手術終わりました。リンパ節転移なし!」の声が遠くに聞こえて少しずつ目覚めてきました。

私は再建を希望したので(今ではしなくてもよかったなと思うけど)、主治医が右側の乳腺を全摘した後、形成外科にバトンタッチし、胸筋を剥がし(!)てその下に「エキスパンダー」という水風船みたいなのを入れて今回の手術が完了。

エキスパンダーには水が入っていて、最初は少ししか入っていないのですが、定期的に少しずつ水を増やしていって、風船を膨らませます。つまり、皮膚と胸筋を伸ばすということです。

タイトルの「エキパン」というのは、形成のドクターが、ナースに「エキパン注入、補助お願いします」とか言ってたので、へえ、「エキパン」って略すんだとその時知ったので、今回使ってみました(笑)。

私は癌が胸の上のほうのふくらみの端っこ(いわゆる谷間と言われるあたりだが、私にはもともと谷間はない)にあったので、自分の手でも触れることができました。その部分だけ切除することもできたのだろうけど、全摘してよかったと思ったのは、病理検査で、全体的に乳腺の中に非浸潤の癌が散らばっていたことが分かったからです。

私は元々画像では直径2.2㎝くらいの癌で、ステージIIと言われていたのですが、関係あるかどうかわかりませんが(自分では絶対このおかげと思っている)、手術が決まってから手術までの1か月間、完全菜食に徹したし、できるだけ玄米を食べたし、朝は必ず抗がん作用が高いと言われるブロッコリースプラウトをメインにしてフルーツで飲みやすくしたスムージーを毎日飲んでいたからか、術後の病理では画像よりだいぶ小さくなって1.3㎝x1.5㎝でした。リンパ節転移もなかったので、ステージIと言われました。

私の癌細胞は、女性ホルモン2種とHER2たんぱくを餌にする、いわゆるトリプルポジティブというタイプで、HER2たんぱくを阻害するハーセプチンという分子標的薬で治療しなければいけない癌でした。ハーセプチンができる前は、かなり予後が悪いタイプの癌だったみたいです。ハーセプチンを開発してくれたスレイモン医師の話はハリー・コニックJr.主演の「希望のちから」という映画になっているくらい快挙なできごとです。

またハーセプチンは抗がん剤との併用しかエビデンスがないため、単体では使えず、FECという抗がん剤と併用で治療しました(小林麻央さんがブログで副作用が一番きつかったと言っていた薬です)。最近はFEC4回の後タキサン系の抗がん剤も使うのが主流ですが、私はステージIだったので、その上乗せの意義があまり大きくないかもしれないということで、なしに。周りの癌友がみな2種類の抗がん剤で合計8クールやる中、私だけ4クールでちょっと不安でしたが、あとは食事療法や自然療法で気を紛らすことにしました。

FECでは脱毛するので、手術直後にウィッグを購入しました。私が購入したお店はこちらです。かなり安いお店です。

乳がん経験のある美容師さんとも知り合って、その人にウィッグをもう少しナチュラルになるようにカットしてもらいました。

手術のことまで書くつもりが、その少し先まで書いてしまいました。また、抗がん剤治療については近々。今日はこのへんで。

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