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父の最期の1か月の記録1 (洗礼)

父は自分の死がそう遠くないことを悟って、
私に葬儀は簡素にキリスト教式で、と希望を手紙に書いてくれました。
それでつてを頼って、いざというときに葬儀の司式をしてくださる牧師先生を探し、ある先生が了承してくださいました。感謝。

先週末の3連休(2020年11月21~23日)の真ん中の日曜日、私たちも熊本に行っていたときに、その牧師先生が父を訪問してくださいました。
その時に父の信仰を確認し、滴礼で洗礼を授けてくださいました。
客間のテーブルにあったきれいなガラスのキャンディーポットの飴を夫が空にして、息子が阿蘇の天然水を注ぎ、先生が父にその水で洗礼を授けてくださいました。家族みんなで父の特別な儀式をセッティング。

父は「女房と同じところに行きたい」と言いました。
洗礼がなくても信仰があれば同じところに行けますが、
やはり洗礼は特別な儀式で、そこに神様の霊が必ず働くものといつも感じます。洗礼を受けた人の顔は受ける前より輝いて見えるものですが、父もそう見えました。

足がだいぶ弱り、熱が出る日もあります。
介護申請に自分で市役所まで車で行ったそうですが、要介護1となったようです。
入浴の介助も受けられるようになるかもしれません。
私と夫は複数の航空会社に介護割引が使えるように戸籍謄本などの書類を送りました。早く介護パスを発行してもらえますように。

母のときもそうだったけど、
家族に弱っていく人がいるとき、とても寂しくて悲しいけど、
それゆえになのか、その過ぎゆく時間がとても美しく感じます。

地上でのこの悲しくも甘美な時間は永遠の命につながっていきます。

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