見出し画像

「リモートワークについて考える」ことのフェーズが一段階上がった

去年から岐阜県郡上市で何かと関わらせてもらっている、Work Alive Gujoというプロジェクトがある。都市部のIT人材をターゲットに、郡上のコワーキングスペース・シェアオフィスHUBGUJOをテレワーク拠点として、移住して仕事しませんか?という移住促進プロジェクトだ(ざっくり言うと)。

このWork Alive Gujoの枠組みで今年の1月に行った、名古屋での説明会イベントと郡上での現地体験イベント、それぞれの企画・運営に関与していた。まだほんの3ヶ月前の話なのに、ほどなくして世界が一変してしまったので、もう随分むかしのことに思える。

リモートワークについて考えていた

名古屋と郡上で開催したイベントでは、「地方でのリモートワークを考える」というテーマを掲げていた。豊かな自然環境に囲まれた地方(郡上)でリモートワークしてみるのはいかがですか、という提案だ。

プロジェクトのターゲットをIT人材に絞っていたのはいろいろ理由や事情があるけれど、ひとつには「リモートワークという概念が未だIT業界の関係者にしかほとんど通用しないだろう」ということがあった。

少なくとも今年の1月の時点ではまだ「リモートワークできるか・できないか」という二元論の話しかできなかった。名古屋や郡上のイベントにはIT企業勤め、フリーランス、兼業起業家など多様な人が参加してくれたけれど、会社勤めの人たちは「まずリモートワークという風土が会社にない」という声ばかりだった。

そして時代は変わった

ところがそれから僅か数ヶ月で時代は変わった。ITだろうがそうでなかろうが、業種を問わず「リモートワークするしかない」状況になった。世の多くの企業が「できるか・できないか」というハードルを超えて、少なくともいちど「リモートワークをしたことがある」経験値を得た状態になった。

そしてリモートワークでもとりあえず業務が進むことに気づいてしまった以上、まったく「できない」とは言えなくなった。そしてこの状況はどうやら今しばらく続くことになりそうだ。

つまり「できるか・できないか」を考えるフェーズは終わり、「リモートワークするならどういう環境を整備するべきなのか」ということを議論できるフェーズに入ったのだ。

働く環境を選べる時代に

いずれまた気兼ねなく出歩けるようになり、今までのようにオフィスへ出勤するようにもなるのだろう。

ただオフィスの外で働くという蜜の味を知ってしまった人々は、果たしてそれを望むだろうか。都市にオフィスを構えはするけど、ガス抜き程度のリモートワークはアリだと柔軟に考える企業もきっと出てくる(と信じたい)。

そうなったら、改めて「豊かな自然環境に囲まれた郡上でリモートワークしてみるのはいかがですか」と言いたい。別に郡上じゃなくても、他の地方だっていい。働く人が、その人のいちばん働きやすくパフォーマンスが上がる環境を見つけて、そこで働けるようになればいい。その時代が真に「リモートワークについて考える」時代だ。

フリーランスでホームページ制作のコーディング外注を請け負っています。詳しくは以下をご覧ください。ご依頼お待ちしています。 https://note.com/tsukurumizuno/n/n533ff49fabbf