マガジンのカバー画像

tsukuru novel

15
私の創作小説です。
運営しているクリエイター

2021年8月の記事一覧

中央_3

前回はコチラ

私は怖くなった。
この人を心の頼りにしてしまったら、私はもう生きてはゆけない。その想いを掻き消すよう、ワイングラスをグッと傾け、澄んだ赤色のアルコール飲料をツツと心の奥の方まで流し込む。

───────数時間前

何が必要か、どんな服装で行けばいいか、全くわからなかった。そもそも、本当に彼が来てくれるのかすらも、俄かに信じ難い話だ。

それでも、刺激がない日々に突然舞い込んだ一枚

もっとみる