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淡い光(ポエム集より)

僕はまだ見たことがない
目を潰してしまうかもしれないくらいの
強烈な閃光
想像もつかないそのまばゆさは
一体どんなものだろう

恐いもの見たさと人は言う
その光に魅せられるか
はたまた焼き焦がされてしまうかは
神のみぞ知る所業

だけど人は見つけられない
太陽のように寝て起きてと
繰返し現れるものでもなく
長い年月の中で
運良くめぐりあう流れ星のよう

その閃光にめぐりあうことは
果たして運が良いことなのか
はっきりとわかっていないけれど
人は皆それを望んでいる
それが希望
そして人生

淡い光のみを見てきた僕は思う
目を潰してしまっても
焼き焦がされてしまっても
その光にめぐりあいたいと

淡い光のみを見てきた僕は思う
今まで見てきた淡い光は
そもそも光だったのか
幻想ではなかったのか

淡い光のみを見てきた僕は思う
まばゆいその閃光に望みをかけていることが
光を認識できなくしていないか
光という存在が闇をつくっていないのかと

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