「さよならミートピア」の話

少し前。

私のミートピアが、終わった。

息子が体験版をしていて、

「何か面白そうじゃなあ……」

「すごい面白いよ!」

「買うかー……」 

で、5/23に買ったのだ。


蜜月はあっという間に過ぎた……

ゆるいRPGで、キャラを一人一人細かく作れるのがとても楽しく、バトルも何のストレスもない……

(あぁ、ゲーム下手くそ人間の私には……これ位が丁度いいのかもな……ふふ、楽しい)


帰宅しては少しずつ進めていたのだが、ある時、魔王に仲間がさらわれ、自分以外のメンバーを三人作り直す事になった。

(なる程。そういうヤツ)

若干手間だな、と思いながら、新たなキャラを三人作り、冒険が再開した。

そして数日後。

また、ある程度成長した第2部隊が魔王にさらわれる。

そして、ゲームの中の人が無慈悲にこう告げるのだ。

「新たに三人仲間を作って下さい」


私の中に眠るサンドイッチマンが覚醒する。

「いや、もうイイぜ」
 

私はそっとコントローラーを、置いた。 
 
つくねの顔はニ度までだった。


3回目は、流石に面倒くせえ。

私はこのゲームにも縁がなかった。

無理ゲーだったのだ。


最近気づいたのだが、私は飽き性らしい。

半年程前、ある俳優さんのファンクラブ(オンラインサロン?)に入った。

ファンクラブとか初めてで、ワクワクしていた。

一ヶ月 ¥1,000の会費で、最初の3ヶ月は(退会したとしても)継続して支払う決まり。

入会してから、三週間後の週末にオンラインイベントがあってドキドキしていた。

(やー、オンラインイベントとか初めて!何か、緊張するなあ)

ドキドキ……

ドキドキ……

ドキd……

あれ?


そのイベントの数日前に

(……もういいかー。退会しよ)


ファンクラブの退会時に聞かれる。

「後、70日残っていますが、本当に退会しますか?」

はい。

「理由を以下からお選び下さい」

「内容が満足いくものでなかった」

いや、そんな事はない。

その人はファンクラブをより良い物にしようと努力していた。


「ある程度の満足が、得られたから」

あー、それそれ!

もう精神的にお腹いっぱいになったのだ……

(三週間か……早かったな)


さよなら(?)、愛しい人。
 
さよならミートピア。

もう二度と振り返らない。


とは言い切れない。

女心と秋の空って言うもんな。



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