「どうしても思い出せない」の話
今日、仕事終わりに喫茶店でコーヒーを飲んでいる時。
(あ、これ、いいネタ思いついた!ブログに書こう!)
と、思いついた次の瞬間、
ピンローン♫
Lineが来た。
読み終わり、さあ、ブログの続きを……
(うぉっ、お……思い出せん!!)
あれから、6時間経つが……
一向に思い出す気配すらない。
記憶を辿り、その時していた事をなぞるが、何も蘇らない。
割と頑張れば思い出せる方なのに……
それを夫に話すと、
「思い出せない事をネタにしたら?」
「なる程、そうしよう!」
そして、今に至る。
しかし、一体何の話だったのか……
ここまで思い出せないと、思い出した時のがっかり感も大きいだろうか……
それよりも、今日のこのブログを公開する直前や直後に
「あっ!!アレだったかー!あぁー!!」
と、思い出した場合のやるせなさ等、思いを馳せるが、徒労に終わりそうだ。
因みに夫はすぐ忘れる。
驚く程忘れる。
息子の誕生日を、覚えるのに数年かかった。
一歳の誕生日が近付いた時に
「そういや、息子の誕生日、覚えとる?」
と聞くと
「うーん、ヒントは?」
と言われ、ドン引きした。
夫は息子をとても可愛がっているが、それと記憶力とは無関係のようだ。
夫が忘れっぽいのは私には恩恵が大きい。
会話をしている時、話の流れで、
「あ、この話をしたいけど、このネタ、前も話したよな?」
となった時に
「いや、俺、初耳!」
と本気で言ってくれるからだ。
(この話の流れでこのネタを言ったら、絶対面白い!けど、二回目以降は新鮮味に欠けるよな……)
という心配は無用な訳だ。
毎回私の話したい事を、夫は持ち前の忘却力で、100%楽しんでくれる……
私「この話、3回目とかの筈じゃけど、忘れてくれてて良かったー!!」
夫「会話を忘れとって、怒られんなんて……今まで付き合った人は皆怒っとったから……不思議」
割れ鍋に綴じ蓋とはこういう事なのだろう。
(イラストや……すごいな。割れ鍋に綴じ蓋のイラストがあるとは……)
あと、以前嬉しかったのは、女の子と話をしてて
「あ、この話、前もしたっけ?」
と言った時に
「前も聞いたけど、この話、好きじゃから、もう一回聞きたい!」
と言われた時。
(え、スキ……)
私の中のサンジが発動した。
結局何も思い出せないまま……
明日になれば、全て忘却の彼方へ……
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