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「デレてきたぜェェ……」の話

こないだのお仕事中。

「カードで」

お客様からクレジットカードを預かり、差込口に差し込むもエラーになる。

すると、赤木さんが

「右側の所に通すんですよ」
「なるほど……」


自分がお客さんとしては使った事があるものの
この手のタイプは初めて扱うコイツ……

実はすごく苦手。

速くても遅くても駄目。
さじ加減が難し過ぎる。


(でも……でも……今なら……!!!)



はたして。

シュッ。

エラー。

シュッ。

エラー。


「あわわわ……赤木さーん……」


変幻自在のクールビューティが

シュッ。

エラー。

「あれっ?」

そして……

時は来た。
古井さんの出番だ。

シュッ。

ピッ。

クリア!

「おぉ〜!」

無事に敵を倒した。

「何でだったんでしょう……」
「私も何がなんだか……」

戸惑う我々に。

「〇〇〇〇を手に入れて下さいね、私みたいに」

と古井さん。

「えっ……」

「ゴッドハンドを手に入れて下さいね、私みたいに」

「!!!」


古井さんの渾身のボケ!!

「は……ハイ!頑張る……ます!ちょっと何言われたか脳内で処理出来ず……」

慌てるつくね。

「処理して下さい」

そして、何事もなかったかの様に仕事に戻る……


あー……?
アレアレ?

ちょっとちょっと……
デレてきたんじゃないのォォーー?

しかし……
何でだ?

はっ!

きっと、アレだ!  
朝のアレが効いたんた!


開店前。
つくねはモップをかけながら話しかける。


「古井さんて……休みの日、何してます?」

「えっ……??」


そんな反応、絶対来ると思ってたー!

「や……別にフツーに……」

お構いなしに、トーク続行。

「私に『休みの日、何してるんですか?』って聞いて下さいよ〜」

古いさんは一瞬フッとなって

「ハイ。じゃあ、休みの日、何してるんですか?」

きちんと質問してくれた。

「休みの日ですか?……乙女ゲーやって、ニヤニヤしてますね……秘密ですよ〜」

「ふふふっ」

古井さんが笑った!

(1:30〜)


古井さんが笑ったわ!


今朝のボケが効いてきたんだ、今頃!


っしゃーっ!!

そういや……
店長もこないだ私が軽い失敗した時


「もぅ〜、駄目じゃないですかぁ、ちゃんと確認しないと〜」


目がぁぁーーっ!!


あぁぁ!
語尾がっ!
語尾がぁぁーーっ!


語尾がデレとるゥーーーっ!!!


気のせいか……?

イヤイヤ、しかしじゃな。

こないだ、仕事上がる時に
タイムカード押して挨拶して帰りかけて……

「あっ!」

やりかけの仕事そのまんまで帰ろうとした事に気づき、売り場に戻ると……

トップ2が!!

「途中なら途中でいいので、他の人に……」
「スミマセン!夫にワンパンマン買ってきて〜と頼まれ、忘れんようにと……」
「も〜」
「上がるってなったら、もう頭いっぱいなんでしょ〜」


あらー?
今までよりも優しい!


極めつけは。

仕事上がりに漫画を買ってカードでお支払い……


するな?
全力で!
イヤな予感が!



「カードお願いします」


カードを差し込む。
そして……
引っこ抜く。

エラー。

「あっ……」
「速すぎましたね?」
「もう一度お願いします」
「ハイ……」


エラー。

「あっ……」
「……は、速すぎ……ですよねェェ……」
「もう一度お願いします」
「ハィィ……」

集まってくるトップ2。

「何なに?」
「どうしたんですか?」
「あわわわ……違うんです、違わないんですけど……」
「もう一度お願いします」

ピピピッ。

やった……
やっと倒せた……


やだー!
店員としては勿論……
お客さんとしてもポンコツ! 

なのに……

「す……スミマセン!」
「もう……しっかりして下さい😊」
「いつもこっち側でやってるじゃないですか〜☺」 

や……
優しい!!

コレは……
もしや、かなり好感度上がってんじゃないの?
つくねガーデンにお越しやしてんじゃないの?


フッ……
フフフ……
ウッフフフ!

つくねのどぎまぎメモリアル……
「どぎメモ」まだまだ続くぜ!



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