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「いい人」の素顔に、「リーダー」の仮面をかぶる『リーダーの仮面』

「優秀なプレーヤー」が、必ずしも「優秀なリーダー」になるとは限らないー


株式会社識学 代表取締役社長 安藤広大氏の著書『リーダーの仮面』には、このように述べられています。


私もかつては「できる人」と言われていました。
新卒から7年働いていた部署では、優秀だったのかもしれません。
異動が決まり、その先でチームリーダーとなったとき。
私は「優秀なリーダー」になることはできませんでした。


リーダーになって1週間で2キロ減。
その1か月後には、休職していました。
「大変な職場だった」
「もう二度と、リーダーはやらない」
挫折に蓋をし、消化してきました。


過去を振り返られるようになった今、
「職場のせい」
「自分にリーダーは向いていなかった」
そんな言葉で片付けて良かったのかと思うようになり、著書を手に取りました。


「いい人」「すごい人」「できる人」
そんな風に、思われたかっただけなのかもしれません。
しかし、著書では、それは「素顔」、
素顔のままでは疲れ果てるのだと、述べられています。
そこで用意されたのが「仮面」
「仮面」は、自分を守ってくれるのです。


プレーヤーとしての能力は30代をピークに下降。
私も、30代半ば。
体力も衰え、子どもを抱えながらで、20代の人と対等には働けません。
どんなに、リーダーはやりたくないと誓っても、もう、優秀なプレーヤーには、なれないのです。


その中で生きていくためには「マネジメント能力」が欠かせないということ。
褒めるでもなく、叱るでもなく、淡々と。
「いい人」は、家族、友人の前だけでいい。
部下を慰めるのは、私ではなく、部下の家族と友人でいいのです。


著書では「ルール」「位置」「利益」「結果」「成長」だけに絞ってマネジメントする、カリスマ性も、人間的魅力も不要であると述べられています。
非人間的であり、批判も浴びることでしょう。
だから「リーダー」という仮面をかぶる。 
たとえ否定されても、それは自分の人格否定されたわけではないのです。


私が参考にしたいのは「ルール」
チームリーダーになったとき。
その部署は、ルールのないことがたくさんありました。


「決めなくたっていいじゃん」
「気づいた人がやればいい」
結局、やる人、やらない人に分かれ、不満だらけ。 
それを変えたいと思い、業務改善に取りかかりますが、さらに不満がでます。


「なんでわかってくれないの?」
「私のやり方、間違っているのかな?」
と頭を抱えます。



しかし、著者は
「ルールがないと、みんなが見えないルールを探り合って疑心暗鬼になり、人間関係はギスギスしはじめます」
「無法地帯で空気を読むことを強制してはいけません」
「『姿勢のルール』すら守らせられない人に、この先、大きな仕事は成し得ません」
と言います。


全員の顔色をうかがう必要なんてなかった。
不備があったのなら、潔く認め、新しいルールを決めればよかった。
仲良しこよしでいたいとい素顔を取っ払って、仮面をかぶればいいだけ。
そうすれば、疲れ果てずに済んだのです。


私が職場のリーダーになることは、この先考えにくい。
しかし、「優秀なプレーヤー」であろうとは思いません。
マネジメント力の高い「リーダー」の仮面をかぶって、働いていきたい。
そこに、怖れはありません。

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