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「輪に入れない」は、当たり前

新しく踏み入れる職場、コミュニティ、ママの集まり。「なじめない」「話しかけてもらえない」「居場所がない」そんな風に感じることはありませんか。私はよく「つくしさんは、どの場所でもみんなと上手くやれていますよね」と言われるのですが、「いやいやいや、そんなことはない(笑)」です。

幼少期の話をします。私は小学3年生から、スピードスケート、英語、そろばんを習っていました。田舎に住んでいましたので、隣町まで通いました。隣町も大きいわけではないので学校は一つ。私以外、みんな同じ学校なんです。そうなると、明らかに私は異物でして。男の子からはとにかくやいやい言われました。けねべつというところに住んでいましたので「けねべつやろー」とかなんとかなんとか。

大人はここまで露骨ではないと思いますが。今までいたメンバーで心地よく過ごしていたのに、新しい人が入るというだけで、人は拒絶反応を起こします。私自身も、毎年4月に異動者や新人看護師が来ることに抵抗を感じていました。悪気はないんです。ただ「なんか嫌だな」と無意識に抱く感情なのです。

でも、そうやってからかわれても、気になりませんでした。どこに行っても毎度そうだったから慣れていたというのもありますが、一番は目的があったからです。スケートが速くなりたい、英語が上手くなりたい、そろばんの試験に合格したい。その目的に向かって練習を積むだけでしたし、学校に行けば友達はいましたので、仲良くならなきゃとは思いませんでした。いやがらせをされて、練習に支障が出るとかでしたら、辞めたと思いますが、そうではなかったので。

これらは、時が解決します。1年くらい経てば、自然と仲良くなっています。からかってきた男の子たちにも「うるさいわ」とか言えちゃうようになりますし、女の子たちが叱ってくれるようになりました。受け入れる側も、徐々に「自分たちにとって害ではない」と知ることで、仲間と思ってくれるのでしょう。

娘は去年からサッカークラブに通っています。去年は、父兄の方とあいさつしか交わしませんでしたが、1年経ってワイワイと話せています。すでに存在する輪に入るには、時間がかかるのです。自分がなじめないと思っている期間は、相手にとっても「この人どんな人なんだろう」と様子をうかがっている期間と思えば、気が楽になりませんか。

焦って自己アピールが過ぎると「協調性がない」と、その努力が裏目に出てしまうこともあります。みんなが笑っているときに自分も笑うような、そんな穏やかな雰囲気で過ごせれば、いずれ溶け込んでいけるでしょう。ゆったり、やっていけばいいのです。


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