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『英語学習のつまずき50の処方箋』読書感想文

若干のトラウマがある。

正直なところ
勉強という勉強は
中学までしかしていない。

高校は部活漬けで
授業中は先生に睨まれながらも
堂々と寝ていた。

私の英語力は、ないに等しい。

もうほとんど覚えていないし
どうせ使うこともないと思っていた。

でも、看護師になって
保育器に入る赤ちゃんと、関わっていたとき。

はじめて、
外国人のお母さんを、担当することになった。

わが子を心配そうに見つめる彼女に
何もできない無力感を感じた。
これほどまでに、英語に
無関心だったことを、後悔した日はない。

彼女のために、何かしてあげたくて
チームを率いて、行動し始めた。

理由はそれだけじゃないかったけど
結局、頑張れなくなってしまって
私は休職した。

あのお母さんと、赤ちゃんの退院まで
お手伝いすることができなかった。

私がいなくても、きっと
みんながなんとかしてくれたと
今では思うけど、しばらくは
悔やんでも悔やみきれなかった。

それからは、もう、英語に触れたくなかった。

だけど、今、娘が4歳にになり
「ママ、英語習いたい」
「ママ、リンゴってアッポーっていうんだよ。
 ねぇ、ももはなんていうの」
と言い始めた。

英語って、楽しいものなんだろうかと
疑った。
娘のやりたいことはやらせてあげたい。
でも、あのとき挫折した思いがぬぐえない。

そんな思いもあり
イングリッシュ・ドクター西澤ロイ氏の
新刊を手に取った。

答えはシンプルだった。

〇英語は『体』で身につけることが大切であり
 運動やスポーツに近い側面があること。
〇まずは英語との触れ合いを
 楽しむことを意識することであると。

特別なものだと思っていたのかもしれない。
「楽しいもの」かどうかじゃなくて
「楽しむこと」が先だって、気づかなかった。

私、あの時
あのお母さんの顔を見て、話せていたのかな。
いつも、大事なことを忘れている。

長らく英語から遠ざかっていたけど
娘と一緒なら、楽しくできるかもしれない。

「意外」と言われるんだけど
海外に行ったことがない。
英語が苦手すぎたから。

でも、娘が大きくなったら
みんなで行きたいな。
英語ができていなくても
行ってしまおう。
その時には
私の英語病は、よくなっているはず。

この本を読み終えた今は
何かまた、新しいことがはじまった気がして
こころよい気分になった。


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