『もういちど』(畠中恵・著)
「しゃばけ20周年」の昨年に発刊された『もういちど』(新潮社・刊)です。
長崎屋の跡取り息子(若だんな)の“一太郎”が活躍します。
でもちょっと気になったのは、裏表紙に若旦那が描かれていますが、その左に“赤子”がいます。赤子の懐から鳴家が顔を出しています。
まだ田植えも始まっていないのに、季節外れの夏のような日が続くなかで、廻船問屋兼薬種問屋、長崎屋の若だんなに“事件”が起こります。
九千坊河童の親分によると、「今年は何と天の星が、代替わりをする時なんだ」そうです。滅多にない星の代替わりですが、天のことで我が身に降りかかることはないはずですが…。
体の弱い若だんなが、暑さを避けて根岸へ向かう船が通る川には、水神様に呼ばれた龍神があふれ、暴れています。
そのなかに、酔っ払った龍神たちがいて、けんかを始め…。
「ひえっ、空が龍で埋まってるっ」
川の中へ…
気がつくと若だんなは、見覚えのある部屋で横たわっており…。
それから10か月…。
若だんなが、妖たちの力を借りて、お江戸に起こる“事件に立ち向かっていきます。
若だんなと一緒に、“事件の解決”を楽しみましょう。
【関連】
◇シリーズ作品紹介『もういちど』(新潮社)
◇畠中恵「しゃばけ」新潮社公式サイト
◇しゃばけ倶楽部(@shabake)(Twitter)
◇『つくもがみ貸します』(畠中恵・著)(2021/03/18 集団「Emication」)
◇『とるとだす』(畠中恵・著)(2018/02/06 集団「Emication」)
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