【魔法少女ドキュメンタリ日記】#001

魔法少女にあった。

このブログを書きはじめたことも自分の自己満足であることはわかっている。
ただ、彼女の生き様をドキュメンタリーとして残すこともできなかったことへのせめてもの罪滅ぼしとして残せておけばと思う。

彼女との出会いは突然だった。
モンスターに襲われているところを助けられたわけでも、遅刻しそうなところを箒で運んでくれたわけでもない。

私の動画を撮ってくれませんか?

Twitter DM 2021/04/13 22:33

突然、「千智」というアカウントからダイレクトメッセージがあった。
彼女は自らを『魔法少女』と名乗った。
同じ地区に住んでいるジャーナリストを探していたらしい。
自分はジャーナリストでもないし、普段は美術を学んでいるただの大学生だ。
彼女が僕を知ったのは、Instagramの広告だったという。
ドキュメンタリーを撮らせてくれ!、そんな文言の広告を打っていたと思う。
いくらコンペで優秀な成績を収めていても個人に仕事の依頼がくることは難しい。
素直に嬉しかった。

かしこまりました。
明日の午前中にでもMTGを行うことはできますでしょうか?

Twitter DM 2021/04/13 22:35

なるべく早く受注を確定させたく、明日の午前に打ち合わせを行うことにした。

『魔法少女』といえば、中学生の頃に見たアニメの印象が強い。
「魔法少女まどかマギカ」は中学生の女の子が魔法少女として生きる過酷な運命を描いた作品だ。
あの頃は、魔法少女と名乗る少女に単純に興味があったし、もしかしたら本当なのか?という期待感も大きかった。

MTGはあっさり終わった気がする。
千智さんは「私の生きた証を残してほしい」というニュアンスで話を進めていた。
報酬は多くは払えないが、一度実際に会ってお話ししたい。
そんなことを言われた。

MTGから数日を置かずに彼女に会うことになった。


思い出すだけで気分が悪いので今日はこのくらいにしておこうと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?