見出し画像

【008】クリエイティブに不可欠なCDEF+って何だ?

そもそも『クリエイティブ』って何だ?ってところをおさらいしておくと、辞書に書いてある『創造的・独創的』みたいな話じゃなくて・・・

僕にとっての『クリエイティブ』の定義は、
あらゆるものを『エンターテイメント』に変換すること!なんですよね。

つまり、退屈でつまらない時間を、
楽しくすることが『クリエイティブ』


我慢と忍耐を強いる校長先生やIOC会長のお話は『非クリエイティブ』だけど、落語家の高座は『クリエイティブ』。横文字いっぱい並んだ企業の新商品発表は『非クリエイティブ』だけど、ファッションショーは『クリエイティブ』。教科書読んでるだけの授業は『非クリエイティブ』だけど、カリスマ講師のスルスル入って来る授業は『クリエイティブ』。

苦痛な時間を、お金を出してでも買いたい時間
に変換すること。
とも言えるかもしれません。

今日は、その『クリエイティブ』の必須要素って何だ?っていうお話です。

◆ クリエイティブの4要素 CDEF

長年エンタメをやってきて、色々削ぎ落として、生き残った『クリエイティブ』の必須要素は4つ。

① 【Comfortable】快適~、落ち着く~♡

見落としがちですが、これ大事。どんなに素晴らしいオペラでも、お尻が痛いパイプ椅子で寒い部屋で4時間見ろって言われたら「苦痛」じゃないですか?空間や環境の快適さ。居心地の良さ。だけじゃなくて、

掃除機だったら、軽い~、めっちゃ吸う~、静か~ とか。ポチったら数時間後に荷物が届く、便利~!とか。街中でベビーカーを押していて、段差がない、快適~ とか。

ストレス溢れる社会から、不快さを少し取り除くだけでも、大きな『クリエイティブ』だと思うんですよね。

② 【Dramatic】ドラマティック!

キレイ、カッコイイ、可愛い、面白いが溢れ返っている時代。それだけじゃ満足してくれません。そこにどんなバックヒストリーがあるのか?人の心を動かすのは、やはり『物語』です。

裏側をさらけ出すことを恐れない。普段は隠されている、本当は見せたくない裏側の物語 にこそ、人は惹かれます。(だから「新聞記者」が当たってるのか??w)  

長年ドラマ屋さんをやってきた中での1つの信条は「どんな人にも、どんなプロジェクトにもドラマはある」ということ。それをどう伝えるか?どんな表現に変換するか?がクリエイティブだと思っています。

③ 【Exciting】ワクワクする~!

映画を観たり、遊園地で遊んでる時間だけじゃない。そこに付随する全ての時間にワクワクを作り出す のがクリエイティブです。

以前、ある小さな旅行会社を取材したことがあります。そこは全パッケージ旅行(バスツアー)を企画から自社で作っていて、発売すると即完売します。

どこか旅行に行きたいな、と思ってそこのチラシを手にした瞬間からワクワクが始まり、送られてくる旅のしおりにワクワクし、早朝乗り込んだバスで配られる朝食にワクワクし、現地に到着するまでの添乗員さん(=企画者)の解説にワクワクし、終わった後も、次はどんな旅行を企画してくれるんだろう?とワクワクする。その「ワクワク」作りに全力をかけている会社です。

僕、気ままにフラリ旅派なので、バスツアーなんて正直「爺さん婆さんが行くもんだろ」ぐらいに思ってました(スミマセン……)。が、たった1度のツアー同行取材で、すっかりファンになっちゃいました。

徹底的なワクワク・メイキングこそクリエイティブ!と言っても過言ではないと思います。

④ 【Fun】楽しい~!&【Free】自由だ~!

クリエイティブ=楽しい、なんて当たり前だろ、と言われてしまいそうですが。「今日の仕事は、楽しみですか?」というキャッチコピーに、イラっとして炎上する国ですよ?(笑) きっと、みんな楽しくないんです。

その会議、楽しいですか?その朝礼、楽しいですか?その作業、楽しいですか?

そこに、楽しくできる要素ってないですか?!

つまらないことにこそ、楽しくできる余地があるはず。「面白き、こともなき世を、面白く」(by 高杉晋作)

世の中の、あらゆる瞬間に【Fun】楽しい~!を創り出すこと。

そして、がんじがらめになった固定概念や既成概念から人々を解き放つ。【Free】自由!こそが、クリエイティブの真髄だと僕は信じています。

◆ + 誰にとっての?

クリエイティブのCDEFを考える時に、
忘れてはいけないのは

【for~】「誰にとっての?」です。

例えば、お家で子供のお誕生会を開くとして、楽しんでもらうのは誰ですか?主役である誕生日の子供?お祝いに来てくれるお友達?それとも・・

と言うのも僕、実は、子供の頃に呼ばれた友達の誕生会は大概「苦痛」でした。そして、祝われてる友達も「苦笑い」でした。一番楽しんでいるのは、そこの家の親なんですね。いわゆる一つの「自己満足」ってヤツです (笑)

誰がどんな風に楽しんでくれるのか?
誰の何が快適になるのか?
誰をワクワクさせるのか?
誰にとってドラマティックなのか?

対象の顔を思い浮かべましょう。

会議を楽しくするなら、最初の対象は「社員」ですよね。社員が楽しんで活き活きと議論することで、二次的に「偉い人」がワクワクするアイディアが出てくる。<対象>を間違えると、偉い人だけが楽しい=社員は苦痛な会議になってしまいます。(← 多いですよねw)

そして、SDGsな昨今は対象が人ではなく、
【for Earth】【for Society】な局面も増えてきました。

レジ袋が使えなくなって「不便」だけど、それは地球のため、社会のために大切だよね。という観点です。(色々疑問はありますが、一旦置いておいてw)

対象が人なのか、グループなのか、社会なのか、地球なのか?でもクリエイティブのアプローチは大きく変わってきます。

CDEF+対象の顔を明確に思い浮かべながら、毎日をクリエイティブにしていきたいものですね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?