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「ルックバック」を読んで絶望する人が羨ましかった

2021年7月19日にジャンプ+で公開されるや否や、大きな反響を生んだ「ルックバック」という読み切りマンガがある。

それはもう絶賛の嵐で、Twitterのトレンドにも入っていた。

「今まで出会ったすべての作品の中で一番面白い」という人もいた。

個人的には、ルックバックを読んで絶望している漫画家の先生たちの反応が印象的だった。

漫画業界という過酷すぎる世界で、命を削って創作している人にしか感じられない絶望がきっとあるのだと思う。漫画に限らず、「圧倒的な才能に出会って絶望している人」を羨ましく感じることがある。

自分には、それがない。圧倒的な才能を前にして「悔しい」と思えるほどの努力を積み重ねていないから。

東京藝大を舞台にした漫画『ブルーピリオド』に「悔しいと思うならまだ戦えるね」というセリフがある。

これは逆にいうと、「悔しいと思えなくなったらもう戦えない」ということなのかもしれない。

圧倒的な強者に出会った時に、せめて「悔しい」と思えるところにはいたいな。そう思うのなら、努力するしかないんだろうな。


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