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かつて足繁く通った花巻で、できたてのクラフトビールと極上の温泉を

2024年、夏休みのひとり温泉旅2日目(福島→岩手)

夏休みの温泉旅2日目。
初日は、普段は1人で泊まりにくい福島県の温泉宿に泊まり、白濁硫黄泉とおいしい食事、日本酒をはじめとしたお酒を目一杯楽しんだ。

初日の宿をチェックアウトした後はバスで福島駅に戻る。
当初は福島駅周辺で喫茶店に入るか、ビールでも飲んでダラダラしてから宿泊地に移動しようと思っていたのだが、この日は台風が関東に上陸する可能性があり、福島県も暴風域に入りそうな雰囲気。東北新幹線も一部運休するとのことだったので「ビール飲んでたら現地に行けなくなった!」というようなことがないように、さっさと移動してしまうことにする。

東北新幹線を新花巻駅で下車し、釜石線に乗り換えて花巻駅に向かう。
花巻駅には何度も行ったことがあるけれど、これまでは北上駅から東北本線に乗っていたので釜石線に乗ったのは今回が初めてだった。新花巻駅の釜石線の駅がどこにあるのかも初めて知ったよ……。

花巻駅についたのは13時過ぎ。
15時過ぎに宿のある温泉地に向かうバスに乗るので、2時間ばかり時間がある。
実は花巻駅前に以前から立ち寄りたいと思っていたお店があったので、そこに行ってみることにした。

以前はお土産屋さんだった3階建ての建物を改装して、数年前にオープンした飲食店である。「Lit work place」と言い、まるでコワーキングスペースのような店名だが、クラフトビールの醸造所を併設したビアレストランだそう。カフェ利用もできて朝食営業もあり、朝7時から23時まで通し営業をしているという貴重なお店なので1度行ってみたいと思っていたのだ。

駅前ロータリーに面した店舗に足を踏み入れると、1階にはテーブル席が何席かあってその奥にはクラフトビールの醸造樽が並んでいるのが見える。

出来たてのクラフトビールを昼から(7時から飲めるとしたら朝からか?)楽しめる、それだけでも魅力的なお店だが、併設のベーカリーがさらにすばらしかった。

ベーグルを中心としたパンを店内で焼き上げており、好みのベーグルに好きな具を挟んでベーグルサンドを注文することもできる。ベーグル自体も種類豊富で、チーズやナッツなどさまざまな具が練り込まれたり包んであったりして具を挟まなくてもおいしくいただけそうなものが多かった。

1200円で3種のビールの飲み比べができるとのことだったので、そちらをオーダー。
あまり苦みが強くなさそうなものを3種類選んだ。どれも個性的な味わいで、万人受けを狙わずに挑戦している心意気が感じられる。マスカット果汁を使ったサワーエールの「ミスターラディカル」が特に気に入った。岩手県内のさまざまなお店とのコラボビールを醸造しているようで、こちらのビールは花巻市内にあるカスタムカーショップとのコラボだとのこと。

ベーグルはほうれんそうのベーグルをチョイス。ホワイトソースとベーコン、チーズと具がたくさん練り込まれているとのことなので、トッピングはせずそのままで。

ベーグル生地を使っているけれど真ん中に穴は空いていないタイプで、中にホワイトソースがたっぷりと詰まっていた。イートインだと温めて出してくれるのもうれしい。

2階の席を利用したのだが、開放感があって天井が高く、席もゆったりとしてWi-Fiも飛んでいる。これならカフェ利用で長居するにも良さそう。

花巻の温泉に以前は頻繁に足を運んでいたのだが、いろいろあって最近はご無沙汰だった。このお店にまた来るために、花巻の温泉に行く計画をまた立てるのもいいかもしれない。

ベーグルを食べてビールを飲み、ノートPCを開いて何かしら書いたりしているうちに15時を過ぎたのでバス停に向かう。

今日泊まる宿は2017年に1度宿泊したことがあり、印象が良かったのでまた泊まりに行きたいと思っていた宿だ。
台風の影響で急遽予定を変更し、岩手県内で宿を探していたところちょうど空室があったので予約し、7年ぶりに泊まることになった。

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