見出し画像

「世界を変えた10人の女性」課題レポート

先日読んだ池上彰の「世界を変えた10人の女性」は大学の講義内容が本になったもので、実際の学生の課題レポートと批評の様子が記載されている。

👇本の感想はこちら

出題されている課題内容は以下。

世界を変えた女性たちの多くに共通する資質とはなにか、あなたの考えを800字以内で述べなさい

この課題内容に従ってわたしもレポートを書いてみたので、残しておく。こういう授業だいすきだったなぁ、これ読んでレポート書いた人がいたら読みたい。書いたあとに学生のレポートを読み返したら、みんな結構違うこと書いてておもしろかった。

「世界を変えるヒントは自らの中にある」
彼女たちの共通点は「自分の置かれた環境」と「自らの信念」を結びつけ、その2つに従って感じた違和感に対し行動を起こす力である。
今回紹介された女性たちの持つ資質、育った環境は多様で、生まれた時代も違う。 裕福なナイチンゲール、大衆階級に生まれたサッチャー。紹介されていた女性の多くは高学歴で非常に頭が良いが、マザーテレサやアニータ・ロディックは社会的に目覚ましい学歴を持つわけではない。

だが、彼女らはそれぞれが生まれ育った環境で育まれた考え方や信念に照らし合わせたときの現実に対して強い違和感を感じ、行動を起こしている。
例えばアニータロディックは、自営業を営む家族の中で育ったことや自身の放浪経験を、現実的な金銭を得る手段に結びつけ、当時の化粧品に対しての違和感を覆す形で行動を起こした。 マザーテレサは異教徒が多い環境の中、カトリックを信じる家族の中で育ち、赴任先のインドでの悲惨な状況を案じて行動を起こした。マザーテレサが信じる神の違う人々の中に入っていったことは、彼女の育った環境によるものが大きいと思う。 マーガレットサッチャーは、自身が大衆階級出身でありながら保守党の政治家として活躍した。その根幹には、勤勉に骨身を惜しまず働くという幼少期の家の宗派の考え方に対して、労働者が働かずに金銭を得て国が衰退していく様子への強い違和感があったのではないか。
他の女性たちも同じように、それぞれが育った環境とそれに派生した信念、そして信念と現実を照らし合わせたときの違和感に気づいて行動を起こしている。いずれも世界を変えることが目的ではなく、自分の信念に対しての違和感を追い続けた結果が偉業として残っているのだ。

そう考えると、私にも行動の末に世界を変える可能性は十分にある。自らの育った環境、正しいと思うこと、そして理想と現実の距離。この3つを振り返ることが、自身が彼女たちに近づく小さな一歩なのだ。(800文字)

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?