言い訳

雑誌やドラマに出てくる様な、すっきりと整った部屋に憧れることはあっても、いざそこに暮らせるのかと思うと疑問が残る。

一度整頓をするとその秩序を守って暮らさなくてはという気持ちに駆られてしまう。
きっちりと揃えられた食器棚や背丈を揃えた本棚を一回でも崩してしまうと、砂山が削られたときの様に全てがやり直しになってしまうのでは無いかというプレッシャーがのしかかる。
だが、最初から背丈がガタガタに収まった本棚やラベルの向きを揃えていない瓶、雑に放り込まれたカゴがひとつでもあれば、その空間自体にプレッシャーになる様な"整理整頓"のルールが存在しなくなる感じがして気持ちが軽くなる。

なのでいつも僕の机の上は漫画やら雑多に放り込まれたカゴがあったり、床には脱いだ靴下が雪玉みたいに転がっている事がある。「完璧では無い」という変な安心感がありとても落ち着く空間となっている。さっさと片付けなければとはもちろん思うが、焦らないでほしい。

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