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ロシアンブルーと読書 4日目

今日の3冊だわん🐶
①Viveiros de Castro「インディオの気まぐれな魂」
②栗原康「大杉栄伝:永遠のアナキズム」
③中藤玲「安い日本 - 価格が示す停滞」

今日は特別大サービスでちっちゃい頃のあわちゃんだわん!

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12冊目 Viveiros de Castro「インディオの気まぐれな魂」 

ブラジル人類学者の論文の翻訳。
硬い内容なのだが、読みやすい本になっているのは訳者の功績。
解説も素晴らしい。翻訳されると本になってしまう論文が書ける、というところがすごいな、と思う。そうか、ブラジル人類学者の仕事は今こういうところに行っているのか、ということも感じられてすばらしいが、なかなか手に入りにくくなっている本のようで、古本も高価。


13冊目 栗原康「大杉栄伝:永遠のアナキズム」

大杉栄は、やっぱりいい男だよね、というのは、おばさん研究者の間でも一貫して語られる話。
「少年のようだ」は、男には褒め言葉。少年どころか、永遠の子ども、だった、大杉栄の人生が、著者の勢いある文体と筆致で、生き生きと蘇る。
知られている人にはもちろん知られているが大杉栄は語学の天才。収監されるたびに語学を一つ、ものにしていた。ファーブル昆虫記もこの人の訳。クロポトキンの「相互扶助論」、この本にもなんども出てくるが誠に名訳。

14冊目 中藤玲「安い日本 - 価格が示す停滞」

いつごろからか、海外に行くと、ん?これ、なんでこんな高いの?日本の方が安いじゃない・・・と思うことが増えていた。いわゆる”途上国”と私たちが呼んでいた国から帰っても、そう思ったりするようになっていた。気づくと、物価も給料も安い国になっていた。パンデミックの前、インバウンドのお客さんがたくさんきていたのは「安かった」からなんだな。

世界の経済トップを走る国じゃなくなってもいいから暮らしの豊かな穏やかな国に着地できるのだろうか。あらためてヨーロッパの国々に学ばないといけないと思うが、それほどの思想的深みもないままで。嗚呼・・・






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