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夢だということに気づきながら 夢の中を漂っていた いつまでもそうしていたかった 目を醒ませ…
そうやっていつも 言葉を使わずに 眼差しだけで わたしを抱きしめる あなたはずるい その度に…
わたしがあなたを思うとき 体じゅうの細胞たちが 好きよ 好きよ と飛び跳ねる あの日 あなた…
早く朝が来てほしいと願う日は カーテンを開けたまま眠る ゆっくりと近づいてくる朝の足音が …
子供じみたわたしの言葉が 棘みたいに心に刺さったままで あなたは弱々しく困った顔で笑う 痛…
蝉たちの声が だんだんと大きくなってきて 耳の奥から目覚めていく 空は薄い青色で 地球の色…
三日月の先っぽにぶら下がって ちいさなわたしは宙ぶらりん このまま元に戻れないなら キミの耳たぶのあたりで キラキラ光る何かになりたい それともキミの涙の粒になって 頬をすべり落ちるその途中で キミの体温に溶けてしまえたら もうどうなってもいいと思って 逆行する水星に飛び乗ったんだ きっと明日の朝にはキミに到着する 水星に乗って / 月乃 今夜もあなたに星が降りますように。
ベランダでぼんやりしていたら 空から星のカケラが落ちてきた 琥珀糖みたいなちいさなカケラ …
地球の温度を確かめるように 砂浜を裸足で歩いていた 潮風がハラハラと髪をなでて じゃあね。…
白い雲がわたあめみたいに 可愛くてふわふわで繊細で あの日うっかり恋に落ちてしまった 甘く…
もうあの頃には戻れないけれど もう一度あの場所に帰れたなら 無数の星が流れるあの場所に こ…