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蝉たちの声が だんだんと大きくなってきて 耳の奥から目覚めていく 空は薄い青色で 地球の色…
三日月の先っぽにぶら下がって ちいさなわたしは宙ぶらりん このまま元に戻れないなら キミの…
ベランダでぼんやりしていたら 空から星のカケラが落ちてきた 琥珀糖みたいなちいさなカケラ …
共感力が高まって だれかのために あなたのために なにかしたい チカラになりたい そんな気持…
あの人より劣っているとか あの人より持っているとか 人と自分を比べることの無意味さに 気づ…
地球の温度を確かめるように 砂浜を裸足で歩いていた 潮風がハラハラと髪をなでて じゃあね。…
ゆっくりと沈んでいく 琥珀色の太陽を見ていた その姿が消えても 空はまだ夜になりきれないまま 寂しげな群青色に染まっている やぶれた心がひどく痛くて 声も出ないほど悲しくて 拭っても拭ってもこぼれてくる涙 絶望を数えながら歩いていたら バスは行ってしまった 次のバスを待っている 「光と闇はいつも一緒」 わたしが泣くと ママはいつもそう言っていた 落ちた闇が深いほど 光に気づくことができるんだね 幸福だったあの春の木漏れ日のような人 ご褒美みたいな出逢いだった