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ライターの頂点を決める大会があったら(コエヌマ)

先日、知人がとある方に会わせてくれた。「この人がコエヌマさん。なかなか売れてるジャーナリストですよ」と紹介してくれたので、「いえいえ、大したことはないです」と謙遜すると、その知人は笑いながら「じゃあ、どのくらいにしときましょう? (ランクは)中の上くらい?」と言った。僕も笑顔で「そのくらいですね」と返したのだが、モヤモヤが残った。

あくまで冗談の流れで、僕のジャーリストとしてのランクが認定されたわけだが、それでも中の上とは納得いかなかった。僕は大人げないのを承知で、「やっぱり、上の中で」と言った。知人ももう一人の方も、すでにほかの会話を始めており、完全に聞き流していたが、ようやく胸のつかえが取れた気がして、僕も会話に集中できた。

僕は人間としての自分には、全く自信がない。だから、店番の日にお客さんが少なかったり、誘いを断られたりすると、「やっぱり自分なんか……」みたいな引け目をいつも感じる。一方で、ジャーナリストとしてはそこそこ自信がある(人間としての自分とジャーナリストとしての自分が、切り離せない存在であることは理解しているものの、僕の中では分断されている)。

ライターやジャーナリストのランクを示す指標はなかなか存在しない。抱えている連載の数、出した本の冊数や売れ行き、年収、SNSのフォロワー数、メディアやイベントの露出頻度など、市場価値はある程度わかっても、実力となるとまた別の話だ。

M-1グランプリのように、ライターたちが同じ土俵に立ち、同じ条件で実力を競い合う、というコンテストがもしあったら。僕は決勝で、沢木耕太郎氏と上原隆氏に僅差で負けて、3位になるのではと思っている。半分冗談で、半分マジだ。(店主コエヌマ)

おまけ
僕のジャーナリストとしての自己評価をパワプロ的に

・文章力SS
・取材力A´
・取材交渉力A
・企画力A

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