プチ文壇バー 月に吠える

新宿ゴールデン街にある日本一敷居の低い文壇バーです。系列店「ひらづみ」は四谷三丁目にあ…

プチ文壇バー 月に吠える

新宿ゴールデン街にある日本一敷居の低い文壇バーです。系列店「ひらづみ」は四谷三丁目にあります。noteは店主でジャーナリストのコエヌマカズユキやスタッフ、インターン記者たちが執筆しています。

マガジン

  • インターン記者の記事

    月に吠えるのインターン記者たちが企画~取材・執筆まで手掛けた記事です。

  • スタッフコラム

    月に吠える(ゴールデン街店)のスタッフたちによるコラムです。

  • 新宿ゴールデン街 月に吠える日記

    新宿ゴールデン街「月に吠える」店主のコエヌマカズユキが、この街で経験した出来事や、出会った人々について描いたものです。事実をもとにしていますが、あくまでフィクションと認識のうえお読みください。

  • ヤクザ短歌

    2010年~2012年にかけて、一人のヤクザに密着取材をした記録を、短歌&エッセイでつづっています。事実をもとにしていますが、あくまでフィクションと認識のうえお読みください。

最近の記事

【参加者募集】みんなで公募にチャレンジ!~第62回宣伝会議賞~

公募にチャレンジしよう 世のなかでは日々たくさんの公募やコンテストが開催されています。ひとりでコツコツ取り組むのもアリだけど、なかなかモチベーションが上がらずに、気づいたら締め切りを過ぎていた……ということもあるのでは。  そこで、みんなで集まり公募用の作品を創作して、実際に応募までしてしまおう、という趣旨のイベントを開催します!  アイディアや創作物は、あくまでご自分のもの(ほかの方の盗用は厳禁です)。「みんなで一緒に公募にチャレンジする!」という場と時間のみを、本イベ

    • 新宿ゴールデン街「月に吠える」のスタッフ募集!

      新宿ゴールデン街にある「プチ文壇バー 月に吠える」で、スタッフを募集します。 勤務開始時期は応相談です。この投稿を見た方や、ご友人などで興味ありそうな方がいたら、お知らせいただけると幸いですm(_ _)m 多様なお客様が訪れるので、刺激的でたくさんの経験を得られますし、シンプルに楽しいと思います。 興味がおありの方は、以下のURLから「①自己紹介」「②志望動機」「③自己PR」を記載のうえ、ご応募ください。どうぞよろしくお願いいたします。

      • 【結果発表】短編小説コンテスト~お題:クーラーが欲しい~

        最優秀賞クーラーはオリンピックを冷まさない(毎日カツカレー)  2024年夏、フランスのパリがオリンピックの熱気に踊る中ジャンはクーラーを求めて街を彷徨い歩いていた。ジャンにはどうしてもクーラーを手に入れなければならない理由があった。しかし街の電気屋ではクーラーが枯渇していたのだ。というのものこの夏パリではオリンピックが開かれたが、選手の集まる選手村に環境への配慮からクーラーが設置されていなかったからだ。当然、夏の暑さに耐えきれず選手たちはこぞってクーラーを買い求め、街の

        ¥300
        • 【参加者募集】あなたの「死亡記事」を創作してみよう!~メメント・モリを考える~

          死亡記事とは? 主に著名人が亡くなったとき、新聞などに「死亡記事」が掲載されます。一般的に死亡記事には「いつ」「どこで」「どんな死因で亡くなったか」、「略歴」「どのような人物だったか」「どんな功績があったか」「ゆかりのあった人物のコメント」などが記されます。 あなたの死亡記事を考えてみよう 本イベントでは、自らの「死亡記事(400~500文字程度)」をその場で書いて、発表し合います。架空の記事なので、内容はデタラメで構いません。ですが、どのような最期を迎えたいかを真剣に考え

        【参加者募集】みんなで公募にチャレンジ!~第62回宣伝会議賞~

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        記事

          太宰治は入水自殺の3ヶ月前に絶景を見て何を思ったか?文豪たちが愛した熱海とエピソード

           東京から新幹線で約1時間、海と山と食とが楽しめる絶好の観光地・静岡県。熱海、伊豆、浜松、富士と有名な観光地がたくさんあります。  そんな静岡県は、文豪たちと馴染みが深いのです。今回は、品川駅から新幹線で約30分と東京からほど近い「熱海」をピックアップし、熱海でひと時を過ごした文豪たちをご紹介したいと思います。 太宰治 太宰が書いた『走れメロス』の元ネタをご存じでしょうか。  作家・檀一雄は太宰の妻・初代から、仕事先でお金がなくなったので、太宰にお金を届けてほしいと頼ま

          太宰治は入水自殺の3ヶ月前に絶景を見て何を思ったか?文豪たちが愛した熱海とエピソード

          料理は人生そのもの!?レシピを超えたレシピ本「亡命ロシア料理」

           例えば、とあるきっかけで素敵な人に出会い、話してみるとその内面にも惹かれ、いつの間にかその人のことしか考えられなくなる。一目惚れとは大体そんな感じであり、それは書店で本を買うときなんかにも起こり得る。少なくとも私はそういう体験をした。  「亡命ロシア料理」。シンプルながらもインパクトがあるタイトルで、何が書かれているのか興味をそそる。表紙には、美味しそうというよりは何をどう調理したのか全く分からない、異国感の強い料理の写真が4つ並んでいる。我慢できずにページを捲る。  

          料理は人生そのもの!?レシピを超えたレシピ本「亡命ロシア料理」

          【募集開始】月吠え短編小説コンテスト ~お題:クーラーが欲しい~(9月8日締め切り)

           新宿ゴールデン街で2012年にオープンしたプチ文壇バー月に吠える。猛暑の最中、開店から使い続けてきたクーラーがついに壊れました…。  そこで、恒例の短編小説コンテストを、クーラーの買い替え費用の足しにする目的(※)も兼ねて開催します。 ※詳しくは「受賞作について」を参照ください 募集内容「クーラーが欲しい」という設定・場面のある短編小説を募集します。ジャンルは問いません。自由な発想で創作いただければと思います。 作品規定1,200文字以内 ※作品にはタイトルも付け

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          しくじり今昔 「徒然草」「今昔物語」など古典文学のなかの笑える失敗談

           日常生活でのあんな失敗、こんな失敗。やってしまった当時は恥ずかしくてたまらなくても、時が経てば自然と笑い話にできるもの。そんな軽い「しくじり」話は、古典文学のなかにもたくさん登場しますので、いくつか紹介します。  古典というとおカタいイメージを抱かれる方も多いかもしれません…ですが、その魅力をあくまでゆるく解説していくので、どうぞご安心してお読みください! 勘違いの涙 まずは鎌倉時代を代表する随筆『徒然草』から、クスッと笑える勘違い話をご紹介しましょう。  京都の出雲

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          テーマは無し、作者も途中まで結末は不明…アニメーター・キューライスの描く不条理な世界

          「怖い話かな?」 「いや、コメディか」 「待って、ついていけない」 「……ここで終わり?」  これは、とあるアニメーション作品を見たときの感想です。筆者の混乱ぶりがお分かりいただけたでしょうか。作品のタイトルは「鴨が好き/ I like ducks」。作者は、漫画家・絵本作家としても活躍するキューライスさん。彼のアニメーションには、深いテーマが隠されているかのような象徴的な描写もあれば、解釈をこばむような脈絡のない描写もあります。  現在、YouTube上には短編の

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          全てが規格外…陸上界伝説の男に迫った『一投に賭ける 溝口和洋、最後の無頼派アスリート』

           陸上界伝説の男「溝口和洋」をご存じだろうか? 槍投げの日本記録保持者でありながら、何とも型破りな男であり、彼を語るエピソードには事欠かない。例えば……  実績や人気、パンチのある人間性や逸話など、全てが規格外の男であり、陸上界全体に与えた影響も計り知れない。そんな彼の伝説をつづったのが、ノンフィクション作品『一投に賭ける 溝口和洋、最後の無頼派アスリート』だ。  この本は、『日本の路地を旅する』で知られる、大宅壮一ノンフィクション賞受賞作家の上原善広氏が、18年にもおよ

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          萩原朔太郎の詩「猫」がモチーフのオリジナルTシャツ販売中!

           詩人・萩原朔太郎(1886~1942年)の詩のなかでも特に人気の一編が「猫」です。とても短い作品なのでここに紹介します。 「にゃんこ」「ネッコ」「ヌコ」などと呼ばれ、可愛らしく親しみやすい存在として描かれることが多い猫ですが、ここでは密会をしているかのような怪しい雰囲気を醸し出しています。  何を話しているのかと思えば、夜のあいさつ。途中、挿入される鳴き声は猫たちのものか、そうでないのか。そして、唐突に発せられる最後のセリフが、有無を言わさぬ力でこの詩を強制終了させます

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          作家兼登山家、深田久弥と『日本百名山』の魅力

           深田久弥(1903~1971年)という作家をご存じだろうか。1903年生まれ、小林秀雄や堀辰雄と同世代である。山岳随筆の大家として知られ、作家だけでなく登山家としても活動した。  代表作は『日本百名山』。この本は日本の登山界に百名山ブームを巻き起こし、現在でも中高年の登山者を中心に大きな影響を保っている。登山をする人で百名山を知らない人はいない、と言っても過言ではない。  だが山に興味がないと、読書好きの人でも馴染みのある作家ではないだろう。登山界では大きな存在ながらも

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          あなたの短歌が皇室で披露される?新年に開催される「歌会始」とは

           見覚えのある方も多いのではないでしょうか。歌人の岡本真帆さんがSNSで発信すると、人々の関心を集め、瞬く間に「いいね!」が集まりました。SNSが普及した今、自分の思いを31字で気軽に発信できる表現方法として、改めて短歌に注目が集まっています。  短歌を披露する場として歌会が開催されることがありますが、その中でも伝統的なイベント「歌会始(うたかいはじめ)」が毎年1月、新年に行われています。歌会始はどのようなものなのか、紹介していきます。 鎌倉時代から行われてきた歌会始 短

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          芥川龍之介『煙草と悪魔』から考える、耳への種の収納方法

           朝の通勤電車、運よく座席に腰を下ろすことができた。昨日の睡眠不足を解消しようかと思ったが、次の駅でおばあさんが乗ってきたので、勇気を出して席を譲る。物珍しそうに筆者を観察しながら、「ありがとうねえ。優しい子だねえ」と目を細め、「お礼にこれをどうぞ」と筆者の手のひらに「何かの植物の種」を乗せた。  突如として見知らぬおばあさんから「何かの植物の種」をもらった筆者。その場で振り払うわけにもいかず、かといって適切な入れ物を持っている訳でもなく、電車内で誰しもが持て余すであろう「

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          【歌会やります】短歌初級者の方も大歓迎!ゲスト:歌人・三田三郎さん

          歌会とは? 歌会とは、参加者たちが自作の短歌を持ち寄り、感想を言い合う会のことです。ひらづみの歌会は、気軽に短歌に親しんでもらうことが目的なので、ゆるくて楽しい雰囲気を大事にしています。ゴリゴリと厳しく合評をし合いたい方にはあまり向かないかも……。その代わり、初級者の方や、歌会にハードルの高さを感じていた方にピッタリです。  今回はゲストに歌人の三田三郎さんがお越しくださいます! どなたも歓迎! 短歌が好きな方、始めたばかりの方、歌会に初参加の方など、どなたも歓迎です。た

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          20歳、祝えど嗜めど ~第一回 お酒にまつわるエッセイ大賞 作品紹介~

          はじめに 2021年5月、「プチ文壇バー月に吠える」は「お酒にまつわるエッセイコンテスト」を開催しました。文字数は1200字以内で、お酒や酒場に関するエッセイであれば何でもOK。入賞者には、いつも利用している近所の酒屋さんから購入したお酒を商品として贈る、というものです。  記憶に新しいかと思いますが、新型コロナウイルスが猛威を振るっていたころ、「密」「不要不急の外出」を避けるようにと国からお触れが出され、多くの飲食店は休業あるいはお酒の提供自粛を余儀なくされました。「月に

          20歳、祝えど嗜めど ~第一回 お酒にまつわるエッセイ大賞 作品紹介~