実りのある10年

パスポートが切れました、ということはあれから10年経ったということ。

全く忘れられない経験、大学院博士課程2年目だった、10年前に初めてアメリカ、ボストンに4日間国際会議に行った。忘れられないのは、道中の飛行機で近くの席のおじいさんの嘔吐物が買ったばかりのアルマーニのカバンにもろにかかってだめになったからじゃなく、国際会議でコテンパンに自分の自信を失ったから。日本で26年勉強して、直近では英語の練習もしたけど全く使えなかった。英語圏以外の外国人はペラペラと英語を使いこなしネットワークを広げている中、早々と自信をなくし他の似たような日本人を捕まえて話す、2日目にして、早く帰りたい衝動に駆られた。

あれから10年、1年後にポスドクとしてアメリカに戻り、永住権を取って現地企業就職、転職も3回(ポスドクから数えると)、10年しか経ってなかったと考えることも、年をとるごとに一年一年は短く感じると言うけど、15歳から25歳の10年間よりも長く感じた。次の10年はどう感じるか、家族や子供ができ、保守的にもなるけど、長く感じる10年であってほしい



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