見出し画像

オタク会社がソーシャルビジネス「保健室」に挑戦するまで

こんにちは!Hamaru StrategyのChief OTAKU Officer つっきーです。

前の記事でご紹介した通り、私たちは「保健室」事業に挑戦します。

まだ構想から1か月も経っていないのですが、ありがたいことに早速
ヘルスケア関連会社さんをはじめとして、ご協力いただける企業様をいくつか見つけることができています。

そうやってお話に行って名刺交換をする際、真っ先に聞かれるのが
「どうして御社が保健室を?」
ということでした。

そりゃそうですよね。
私たちの肩書からして「Chief "ENTAME" Officer(CEO)」「Chief OTAKU Officer(COO)」ですし、
HPにも「エンタメ・オタク業界の戦略コンサルティング」って書いてあるんですから笑

自分たちでも不思議な縁だなぁと思うのですが、ここに至った経緯を書き記しておきます。

オープンイノベーションからできた会社

起業したきっかけなど詳しくはこちらに書いていて、かぶる内容もあるのですが…

Hamaru Strategyは2名で起業した会社で、CEOのしみーさんとCOOの私は前職の上司と部下の関係でした。
2人でやっていたのが新規事業の企画チームで、そこでは大企業とのオープンイノベーションに挑戦していたんです。

エンタメのエッセンスを交えた企画は面白がっていただけることが多く、半年で4件のプログラムに採択していただくほどでした。
そこから、より広範囲の新規事業に挑戦したい気持ちが強まった結果、スピンアウトして、今に至ります。

Hamaru Strategyはオープンイノベーションからできた会社、と言っても過言でないくらいなのです。

だからこそ、全部ぜんぶ自社で抱えて事業をしようとするのではなく
各企業さんを繋ぎ、特性を生かし、「ハマる」戦略を考えることに特化した経営になっていくことは必然でした。

起業して半年、やってきたこと

2020年2月に独立してから約半年になりますが、(コロナの有無に関係なく)スタートアップらしいカオスの中を過ごしています。

前職から引き継いだオープンイノベーション案件を着実に進めながら
エンタメ系の新商品開発や、自社オリジナルのシステム開発などにも取り組んできました。

もともと(エンタメの経験を活かした)新規事業の企画立案力を評価していただくことが多かったため、
様々な企業様に事業アイデアを提供する、コンサルらしい動きもしています。
(速くて・安くて・面白い!と喜んでいただけます笑)

事業アイデアを出し、シナジーを生めそうな企業様を探して共創の可能性を探る
そんな柔軟な動き方で、スタートアップではなかなか出会えないような大企業と仕事をさせていただくこともあります。

楽しい、けれど出てきた課題感

アイデアを思いつき、それを実現していく過程は楽しいもの。
色んな業種の企業様と組むこともできるので、刺激の多い仕事です。

ですが、そんな中にも私たちには、危機感に近い課題感がありました。

それは「自社が主体になれない」こと。
もともと自己主張が激しいわけでも、ガツガツしているわけでもない会社なので、あまり気にしてはこなかった問題でした。

しかし、自分たちで出した企画にメインで携われない、大切なところは他頼み。
それでは何かを「創り出した」という実感が薄くなってしまうのです。
ただのアイデア屋さんで終わってしまうのは、やはり物足りない。

だから私たちは、本格的な自社サービスを作る動きを始めました。

ラフな「インプットの時間」から見つけた種

その考えに至ったのはちょうどGW明け、緊急事態宣言がまだ市中に発令されている時でした。
皆さん大変な状況にある中、私たちにまず訪れたピンチは「インプットの量が減ったこと」でした。

私たちの仕事は何しろアイデア勝負。
インプットの量や質が、そのまま仕事を左右してしまうのです。

だから私たちは普段から、ニュース・SNS・本はもちろん、電車の広告、書店の店頭に並ぶ表紙、美術館、街の人々の服装 etc...
様々なところから、まさに五感を駆使して常にインプットを続けてきました。

しかし、家にいるだけではそのインプットが激減。
TVやSNSもコロナの話題ばかりで、新しい感性に出会うことは望めません。

そこで私たちは、毎朝のリモート朝礼やMTGの中で意識的にインプットの時間を増やしたり、Slackで気になる話題をシェアしたりするようになりました。

35歳男性と26歳女性という差もあり、見えているものも興味範囲も違う私たち。
元々、どちらかが持ってきた話題から話を広げ、そこからビジネスの種が生まれる…といったことは日常茶飯事でした。
その時間を、意識的に増やしたのです。

するとある日、私の持ってきた とある話題にCEOが反応しました。

それが「FemTech」でした。

そこをきっかけに女性のヘルスケアに関する話が広がり、私の中にもともとあった保健室構想を伝えると「それいい!やろう!」という話に。

私たちにできる理由

とは言え元々はエンタメ系企業であるHamaru Strategy。
畑違いすぎて、実行力はあるの?と思われる方もいるかもしれません。

そこには、企画力以外にも私たちに備わっている強みが関わってきます。
それは「実行力」「巻き込み力」です。

企画の派手さに隠れて気づいていただけないことが多いのですが
私たちには、一見突飛に見える企画でも着実に通していき、実行まで持っていく力があります。
実はオープンイノベーションプログラムは採択後に立ち消えてしまうパターンも非常に多いそうなのですが、私たちが携わったものは、スピードは遅くとも確実に進ませることができています。

それには、立場・年齢・性別に関わらず、他社の方々を引き付けることができるという「巻き込み力」も関わっています。

また、Hamaru Strategyという、ヘルスケア領域の新参者だからこそできることもあると感じています。

保健室事業は、ユーザーにとって快適であることが一番の価値。
ですが、もともとその領域で長くやってこられた企業さんだと、様々な しがらみによって、本来組むべき他の会社と手を携えることも ままならないでしょう。

その点Hamaru Strategyは中立ですので、無色透明に、皆さんと協力していきやすいのです。

この方式、実はアニメ業界の「製作委員会方式」と似ています。
一つの形のないプロジェクトを成立させるために協力し合い、それぞれの専門領域で力を発揮しながら利益を出していく。
エンタメでその現場を見てきたHamaru Strategyだからこそ
普通は馴染みのない、この方式を成り立たせることができると考えています。


この「製作委員会」に参画してくださる企業様、個人の方をフラットに募集しております!
少しでも引っ掛かるものがあった方は、お気軽に連絡をくださると嬉しいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?