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『瞳に桃の花の咲く』10:プロット100本できるかな。

 タロットカード6枚引いて小説のプロット100本作る創作訓練やってみた記録です。


◆引いたカード◆
1主人公の現在:審判(正)復活、解放、変革
2主人公の近い未来:愚者(逆)計画性の無さ、非協調的
3主人公の過去:正義(正)バランスのとれた判断、常識的
4援助者:恋人(正)祝福された愛、遊び
5敵対者:節制(正)適応、自重
6結末:悪魔(逆)更正、目が覚める

『瞳に桃の花の咲く』10/100(ファンタジー)

 少々機転が効くのだけが取り柄の主人公トカは、行きがかり上、神の宮の改革の旗印に祭り上げられてしまう。神の宮で働く子どもは皆親から捨てられ、存在をないものとされた子ばかりだ。それまでこれといった不満を持つこともなく働き、遊び、平穏に暮らしていたが、大人達の政に巻き込まれ翻弄される。
 トカはかろうじて、持ち前の頑固なまでの常識人ぶりで、改革の波のなか変人扱いされながら自分自身を保っていた。
 そんな折り、兄弟の契りを断りそれがきっかけで宮を出奔したオリトが戻ってくる。公然の秘密であった兄弟の契りを、常識を盾にトカは拒絶していた。
 これまで安住していた宮の裏のおぞましい部分を直視せざるをえなくなったトカは、オリトと契りを交わし、本当の革命の旗印としてその役割を果たす決意をする。  (了)

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