バレエダンサーと免疫力

こんにちは！tsukikoです！
管理栄養士として、
ダイエットサポートや栄養指導の仕事をしています。

舞台前になると体調を崩しやすくなることってないですか？

・緊張による自律神経の不調
・レッスンやリハーサルによる疲労の蓄積
・緊張やダイエットでの栄養不足による貧血
・睡眠不足

などの理由もあるかもしれませんが、

実は、バレエダンサーをはじめ、強めの運動をしているアスリートは、
免疫力が低下しやすい
ということが分かっているのです。

え？運動したら体が強くなるから免疫力が高くなるんじゃないの？
と思われるかもしれません。

実際に、筋力アップや持久力向上などにより体力がつくことや
精神面での効果などにより
健康の増進や維持は期待できるといえます。

しかし一方で、
免疫細胞の一つであるNK細胞（ナチュラルキラー細胞）は、
高強度の運動をすればするほど、運動中の活性は高まり数も増加するのですが、

運動をやめた途端に数も活性も低下し、
運動前よりも低い値になってしまうということと、

その回復には、運動時間の4倍もの時間が必要になるということが
報告されています。（「国民の栄養白書2020年版」より）

NK細胞は、数ある免疫細胞の中でも、
全身のパトロールと
感染細胞や腫瘍細胞に対する即効攻撃の役目を担っています。

つまり、
ＮＫ細胞の活性を高めることは、
感染症にかかりにくい身体づくりに欠かせないといえますが、
運動後ＮＫ細胞の減少と活性低下のタイミングで、
風邪やインフルエンザなどの病原菌やウイルスが体内に侵入してしまうと
病気にかかりやすくなってしまうといえるのです。

そのため、
レッスンやリハーサル後は速やかに帰宅して体を休めるなど
対策をとる必要があります。

また、バレエダンサーはその食習慣や生活習慣の性質から
慢性的な便秘に悩まされている人も多くいます。
腸内には、免疫細胞の60％以上が存在するといわれ、
腸内環境を整えることは、免疫力アップには欠かせません。

本番前の感染症をできるだけ予防するためには

・栄養バランスのとれた食事をとる
・睡眠時間を確保する
・腸内環境を整える
・特に人が多く集まる場所は避ける
・免疫細胞や粘膜の働きを高める
・血流をよくして冷え予防
・酸化を防いで病気になりにくい身体づくり
・乾燥を防ぐ

などを日常的に意識することが大切ですよ。

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