don't look back そしてギネスビール
私にとってはシェイクスピア、舞台俳優のイメージ、な
ケネス・ブラナー
の監督作品
アカデミー賞脚本賞受賞
ベルファスト
いい映画だった
ケネス・ブラナーの自伝的作品
モノクロ映像が大半で、少年の目から見える北アイルランド紛争当時の様子が描かれている
こんな時に観たから重ねてしまう、戦争に巻き込まれる人たちや故郷を終われた人たちのこと
どんな選択をしても、故郷への思いは変わらないし、故郷であることにも変わりはない
北アイルランドのベルファスト
地域がみんなで子育てをしているような、温かなコミュニティが見える冒頭から一転、
多数派のプロテスタントが少数派のカトリックを攻撃するというシーンから、ストーリーは始まる
武力闘争という非常時のなかでの
日常のシーンが尊い
特に家族で観に行った
映画「チキ・チキ・バン・バン」
がカラーになっていて、主人公のバディ少年と一緒に心が踊った
故郷を去る決断をした家族、
ベルファストを去る時に、バディが父さんと一緒に想いを寄せるキャサリンに花を渡しに行ったシーン
カトリックのキャサリンと結婚できるのか、と心配するバディに父さんが行った言葉
「優しさ、フェアな気持ち、尊重があれば大丈夫」
ひとりの人として互いを思う優しさ
自分と他者を外側から見るような客観的な視点
そして他者を尊重する気持ち
を持ち続けて、自分の周りから平和を作っていきたいと感じた
お金の面では頼りなくて、子どものことは妻に任せっきりの父さんだけど、
バディにとってやっぱりかけがえのない偉大な父親
この父さんと母さんのダンスシーンもよかった
バディから見て父さんと母さんの仲が心配、というシーンもあったけれど、
2人は夫婦で愛し合っていることがバシッと伝わる
最後、故郷を離れるバスに乗った家族を見送るばあちゃんの
「don't look back」
でもう涙が
去るものを送り出す気持ちと、残るものの強い覚悟が感じられて、もう
期待以上によくて、大好きになった映画でした
アイルランドということで、ギネスビール
帰りにたまたま買えたフィッシュ&チップスとともに
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