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校正ラボのロゴ作成ウラ話
お蔵入りにしたロゴがある。
開業届を出したタイミングで、名刺に屋号のロゴを入れようと思い立ち、依頼した。しかし、出された案の中に気に入るものはなかった。とはいえ、何をどう変えてほしいのか言語化はできなかった。案から1つ選んで納品としてもらった。
妥協して選んだロゴに愛着が持てず、作成してみたロゴ入りの名刺も使っていない。今後使うこともないだろう。
……ということを2回くり返した。
こちらのイメージをテキストで共有するだけで作成してもらう流れだったから、仕方がないところもある。
校正ラボのロゴを作成するにあたり、同じ失敗はしたくなかったので、私のアイコンを描いてくれたエダユカさんにお願いすることにした。
そのアイコンを私はとても気に入っているし、ヒアリングも丁寧。それ以外でもお仕事をお願いしたときの対応から、間違いないと思っての依頼だった。
もともと仕事関係で知り合ったわけではないので、ラフに話をしたこともあるけれど、仕事のときはちゃんと仕事モードになってくれるのでありがたい。
ヒアリングのときに、
「女性向け、主婦向けという印象を与えたくないから、あまりかわいい感じにはしたくない」
「Web校正塾のロゴとは色味を変えたいから、青や緑系がいい」
などなど、いろいろお伝えした。
そうしてできたのが、こちらである。
![](https://assets.st-note.com/img/1694324750228-mGL0priEmq.png?width=1200)
最初この案を見たときは、「階段……ステップアップということか」「この赤四角は、上に行こうという意味かな」と思った。
たしかに校正ラボは校正者のステップアップの場としてもありたいと伝えていたから、その発想はピッタリである。
他にも案をいただいていたけれど、この案にしようとほぼ即決した。
ロゴ案の解説を読むと、「赤鉛筆を3本並べました」とあった。
赤鉛筆……
気づかなかった、、、!!!
まるでトリックアートのよう。私は階段としか見なかったけれど、言われてから見るとたしかに赤鉛筆である。
軽く衝撃を受けた。「校正」や「校閲」をイラストで表そうとしたときに使われるモチーフの定番は赤鉛筆である。
そんな定番を使いつつも、鉛筆感が薄い。当初の案は緑だったのだけど、それでも私はパッと見、鉛筆だと気づかなかった。
こういうの、大好きだ。
このロゴ作成の理由もよかった。
赤い芯も上に伸び「向上」「成長」を感じるように。
短い鉛筆から長い鉛筆は、レベルが違う人が気軽に集う意味を込めました。
私からヒアリングした内容をしっかり込めてくれている。校正ラボでは未経験の人でも初心者でも、数年の経験がある人でも長年やっている人でも、とにかくそんな経験年数など気にせずに集まってほしいと思っているのだ。
「ラ」の赤い部分は、校正記号「V」に似ているためアクセントとしました。
すべてに意味があることを伝えてもらえるのはありがたい。
完成したロゴを、私はすっかり気に入ってしまった。いま校正ラボの準備をしながら、ロゴを設定したりスライドに入れたりしているけれど、とても気分がいい。
コミュニティの準備で決めることが多いなかで、「妥協してはいけないこと」「代案でもかまわないもの」がある。
ロゴは間違いなく前者だ。
私だけではなく、校正ラボに入ってくれる人たちにも愛着を持ってもらえたらうれしい。
▼エダユカさんのTwitter(現X)
https://twitter.com/edayuka_d
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